富士山の写真で新幹線と一緒に写ってるのを割とよく見かける。
富士山も新幹線も日本を代表する存在。その二つが一緒に写るというのはハンバーグカレーみたいなもの。それは誰だって撮りたい。
つまりいつの時代も、富士山と一緒に写ってる電車は新幹線であり、新幹線と一緒に写ってる山は富士山だ。
だから新幹線の背景に山がある写真を見たら、大抵の人はその山を富士山だと思うんではないだろうか。
(小柳 健次郎)
そういう仮説を考えて近くの野山で試してみようと思うも、さすがに近所の丸っこくてもっさりした山では無理がある。富士山にも申し訳ない。
なのでなるべく富士山に似てる山で試すことにしたい。北海道で富士山に似てるといえば通称蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山があるのでそこでやってみることにする。
というわけで朝7時の電車に乗って揺られること2時間、羊蹄山のふもと、倶知安町に来た。
来たはいいけど羊蹄山が見えない
じゃあさっそく羊蹄山をバックにおもちゃの新幹線を取り出して撮影を・・・としたら羊蹄山がどこにも見当たらない。
というか空が一面真っ白で、羊蹄山どころか他の山もなにも見えなかった。 360°絶望的に白い。
企画始まって早々ですが、いきなり途方に暮れてます。
近づけば見えるかもしれない
空を覆い尽くす雲はそうとう分厚いが、しかし倶知安の天気予報を見ると午後から晴れの予報だ。
だからといってじっとここで待ってるのもなんだし、もっと近づけば見えるかも知れない。バスに乗り羊蹄山の近くに行くことにした。
果たして羊蹄山は見えるのかどうか。
企画が富士山に見えるかどうかではなく羊蹄山が見えるかどうかになってきてますが、どうかご了承ください。