「湘南××」「臨海○○」「シーサイド△△」‥海をイメージさせる看板はバスを通り過ぎるけど、海は見えず。「目を閉じて何も見えず」と歌うのは谷村新司の『昴』だけど、こっちは開けてても見えやしない。
ともかく発車から1時間半やら2時間が経ち、いずれも終点に到着。当然ながら真っ暗闇、灯りを放つのはコンビニやファーストフード店くらい。乗客たちは降りてすぐ、商店街やタクシーに消えていく。そうか、こっからまた自宅まで移動なんだよな。
タクシー使ったりすること考えれば決してコストパフォーマンスはよくはない。しかし布団に寝る、家族の元に帰る、明日朝イチで子供の運動会が‥さまざまな目的と天秤にかけて皆このバスに乗ることを選んだ。そう考えるとバスの存在がえらく大きく思えるから不思議だ。ちょっと誇大妄想気味かもしれないが。 |