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フェティッシュの火曜日
 
人の故郷に勝手に行こう


あ、あの人の故郷ではやはりこんな物を作ってるのか

先日物産展で群馬県桐生市のブースに立ち寄った。桐生市といえば知人の故郷だ。あの器用な人の故郷ではさすが精巧なものを作ってるんだな、と大変興味深かった。

もし現地に行けば、もっとその人のルーツを知ることができるかもしれない。と、そのとき思いついた。

知人の、上司の故郷に。今度顔を合わせたときにはいろいろと話題も増えるし、その土地にその人を投影すれば旅行自体楽しめることだろう。

人の故郷に勝手に行く。普通の行楽に飽きた行楽達人のみなさまに、今日はそんな行楽を提唱したい。

大北 栄人



その人とは乙幡啓子さんという当サイトで同じ火曜日の記事を担当するライターの方である。最近では自身がパチンコになる記事を書かれた。

乙幡啓子さんの故郷、桐生市へ

自分の記事と同時掲載されるため、親近感だけはあるのだが、顔を合わせることも少ない。こりゃもうちょっと仲良くなっておかないとな、という一方的な思いから乙幡さんの故郷を訪ねることにした。

さすがに出身地を記事にして公に出すのだからそのことだけは了解をとった。あとは過去の記事や著書を読んで「勝手に」行くことにした。

地元桐生に関する記事も多いし、最近では工作記事をまとめた『妄想工作』という本も出されたので情報量としては申し分ない。記事でしか知らなかった桐生という街に行くのだ、といううれしさもかなりある。


えっ!?こんな田舎なの!?
あれ?あれ?あれ?こんな都会なの!?

ガスタンク!?

驚くほどの高揚感

家から桐生市まで電車で3時間弱。乗換えをするうちに電車のドアが手動開閉になった。雪深いのだろうか。

乗換えの駅前ではジャージ姿でたむろする高校生女子が茶髪の男子に「笑って、ねえ、笑って」と笑顔を強要するという謎のゲームが行われていた。よく知らない土地に来ているのだ、そんな実感がわいた。

田園風景から山が続き、抜けると住宅が拡がっている。向こうから何かが近づいてくる。ガスタンクだ。サッカーボール?いや、ガスタンクがお知らせする「おりひめのまち」、桐生にやってきたのだ!


「おりひめのまち」やー!

早くもルーツ

桐生は織物の街。そしてかつてあの人はipodをビーズで織ったり宇宙へのメッセージをマフラーにしたりする記事を書いた。これはもちろん「おりひめのまち」出身だからであり、おれがおりひめ、おれ自身がおりひめ、というメッセージなのだろう。(記事はこちら

電車を降りる前から早々にルーツをひとつ知った。今日は多分ふたをあけるとルーツだらけになりそうな気がする。


駅についてまず第一歩を写真に収めるほど浮かれていた。気分はもう国境であるが、普通の街である。
口角が上りっぱなしで、にやつきが止まらない

あの人の『妄想工作』という著書に多く登場する、同じく当サイト火曜担当ライター石川大樹。

早くも流言飛語がスパーク!!

さてまずどうしようか。と、待ち合わせていた石川と相談する。へー、この手すりにね…この階段をね…と見るものすべてににやつきすぎてすでに頬が痛くなっていた。そのとき私は「いやらしい」という形容がぴったりだった。

この川で遊び、この道路で轢かれかけ、この神社で七五三を…駅前の地図を見ると妄想が飛び交い錯綜する。まさに今、流言が飛語している。これが攻城戦ならもう桐生城は落城間近ですぞ。


石川が「ライディーン(雷電)神社」と声をあげた。だからあの人はよくYMOを口ずさんでいるのか(※見たことはないが)。
メタリカっぽいタクシー会社のロゴ!だからあの人はよくメタリカのリフを口ずさんでいるのか(※見たことはないが)。

街のルーツさがし

観光案内所や市役所などでもらえる、知らない街を歩くときあると便利な地図やガイドにはルーツが詰まっている。


市役所の案内所で街の観光パンフレットをくださった。おすすめの名物など一日歩き回れるくらいの情報ゲット。
手元にさりげなく著作『妄想工作』を置いて職員の方の「これもしかして同級だった乙幡さん!?」待ち。無論スルー。

なんでだまってたんだよ、と言ってやりたいくらい大きな文化センターがあったりする。
暴力追放都市、どうりであの人は暴力がきらいだと思った

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