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ひらめきの月曜日
 
グッドタイミング研究

「領収書ください」もボウリングだ

領収書は経費で何か買うときにもらうことが多いのだが、忘れないように領収書もらわなくちゃ! という気が焦って、自分がお金を出す前に早々に「領収書ください」と言ってしまう。

いや、早く言ってしまっても悪いことはないが、お金を渡してから、思い出したように「そうそう、領収書ください」みたいな感じで伝えるのがスマートだと思うのだ。

これもボウリングにならないだろうか。何度か店員さんとのやりとりを録音し、その流れを書き出してみた。


空手の型のように美しい店員さんとのやり取りを目指す

「いらっしゃいませー」
「(商品を出して、)これ、お願いします」 アドレス
「袋に入れますか」
「お願いしますorけっこうです」 プッシュ・アウェイ
「(バーコードを読み取って)○○○円になります。」
「(サイフを出してお金を払う)」ダウン・バックスイング
「○○○円お預かりいたします」
「領収書ください」フォワードスイングから、リリース
「かしこまりました(商品・お釣り・領収書を用意)ありがとうございましたー」


ジュース1本とか、少ない買物だと、ほとんどの店で袋がいるかどうかを聞かれました

流れるような定型の会話。書き出しながら、つい自分のパートをボウリングにあてはめてしまった。

こうして書き出すと、店員さんとのやりとりの「型」っぷりがあらわになる。なじみの店員さんでもいない場合、どのコンビニに行ってもだいたいはこんな感じだ。

改めて流れを確認してみると、「領収書ください」は「○○○円お預かりいたします」にかぶせるように頼むのがいいように思う。

よっしゃ、では現場でボウリングしてみよう。

みなさんも「領収書ください」というときにはぜひともボウリングのフォームを思い浮かべてみてほしい。

ぜひ触れておきたいタイミング

さて、店員さんとの会話といえばぜひとも触れておきたい、忘れがちなタイミングがあるのだ。

ファストフード店やスターバックスのようなコーヒー店のようなセルフサービスのお店で、よく、カウンターの上に掲示されているメニューで品定めをしているとき、よくこう言われないだろうか。

「こちら(カウンター)に見やすいメニューがございますので、どうぞ」

あ、はーい、と思ってカウンターまで行くものの、まだ何を頼むかは決まっていない。オーダーを待つ店員さんとの間に流れる時間は結構なプレッシャーで、いつも、しまった! と思う。


見やすいメニューより、ここを見て決めておきたい

カウンターまでお客を来させて逃がさないという店側のマニュアルなのだとは思うが、いつもカウンターであれこれ迷って気まずい時間を過ごすことになってしまう。

これもボウリングにしておこう。この場合の私の上手なタイミングのとりかたは、

オーダーが決まるまで動くな

ということだ。つまりこれは、ボウリングで言うところの「アドレス(立ち居地を決める)」じゃないか。


オーダーが決まるまで、アドレス

今後ファストフード店では、店員さんの優しい声がけにも負けず、心で「アドレス」と唱えてオーダーを決めきろうと思う。


ボウリングに行きたくなってどうする

すー、はー。と深い深呼吸をして、このまとめ枠までは決して言わないようにと思っていた言葉「なにやってんだ」と声に出していおう。ほんと、なにやってんだろう。

今回は例えば定期券はかばんの同じ場所に入れておいた方がいいなどのコツ(といえるんだろうか)が分かってとてもためになった。が、正直ボウリングの部分は必要ないだろう。ずばり。

ただ、改札を上手いこと通って、領収書もスムーズに受け取れ、駅そばでそばかうどんのオーダーが上手になったついでに、なぜかボウリングが今なら前よりいいスコアを出せそうな気がすると思うと、これはこれでいいのか。

最後の玉はドッジボールです

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