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はっけんの水曜日
 
こみなとは鯛のまち

これも鯛の一種なのか。判断に迷うが、鯛としたい。

■さて、残りの鯛だ

 すっかり盛り下がった2ページから3ページ目の繋ぎ。大体、一番見て欲しいのは1ページ目に載せちゃって、2ページ目に繋げて3ページってのは、残りの写真だ。無くても良いページだ。でも、これを開いてくれた皆さんの為に頑張って書く。ちゃんと面白いから最後まで読んで欲しい。

 早速だが、左の人面魚もおそらく鯛だ。割りとポニョっぽいが、ポニョも赤かったから鯛だ。左のポニョは、小湊漁港にある「活き活き小湊 ウオポート」という直売所の看板である。

 ウオポートは概ね水産加工品、鮮魚、お土産などが売られている漁業協同組合の直営店だ。値段は普通。

もうちょい、下から見える角度に付けて欲しかった。

  そのウオポートの上にはやっぱり大きな鯛。変な角度が付けられているので、いまいちその姿を見る事が出来ないのが残念。

 日蓮交差点辺りから見るとタイの背中しか見えないのも残念。この鯛を綺麗に見える場所ってほとんど無い様な気がするが、誰に見せたくて作ったんだろう。

謎の多い鯛である。

 もしかしたら台風の風に飛ばされないように空力を考えて斜めにしたのかも、なんて思ったりもするが、きっと違う。というか、間違いなく違う。

 

お土産にちょうどいいサイズの鯛せんべい

■お土産と言えば鯛せんべいだ

 小湊土産といえば鯛せんべい。これは譲れない。鯛せんべいは、主にカマタ、いろは堂、亀屋で作られている甘くて硬い小麦粉の煎餅だ。

 もちろん形は鯛を模していて、微妙に各社形が違うが味は似ている。パリンと食べると、小麦粉と砂糖の甘い匂いがして、そこにケシの実が風味良く、口に甘い。鯛せんべいは小湊のいろんな所で売られているので看板も多い。

焦げた部分が香ばしい。これは亀屋の鯛せんべいですな。
誕生寺境内のおみやげ屋にあった看板。白いけど、鯛。
誕生寺の近くのおみやげ屋さんにあった鯛。よく見ると、
歯がスゴイ。確かに鯛の歯って凄いけどさぁ。
いろは堂本店の看板。字も絵も格好良い。
やっぱり歯がスゴイ。いわゆる写実派の台頭である。
亀屋の鯛は印象派。これはかわいい。
亀屋のドアに貼られていた「たいカード」のシール。印象派過ぎるっぺ。たいカードとは何か。それはネットで調べてもわからなかった。世の中にはネットに載ってない情報もあるのだ。各自調べて貰いたい。

■ところで、鯛せんべい外にも色んな鯛土産がある


浜焼き鯛せんべいと、鯛瓦の2種類。

 前述の鯛せんべいは鯛の形をしているから鯛せんべい。上の写真、右の鯛瓦は、鯛の絵が描いてある瓦せんべいだから鯛瓦。しかして、浜焼き鯛せんべいは、丸いし鯛の絵も描いて無さそうだし・・・鯛の味がするから鯛せんべい・・・?聖なる鯛が観光資源のはずなのに・・・・食?


鯛ふりかけ。鯛の写真が綺麗で美味しそう。

■鯛探しネクストステージ

 鯛ノ浦周辺は禁漁区であり、鯛はもちろん普通の漁も禁止。それ以外でも、小湊では鯛が釣れたら放しなさいと小さい頃から教えられてきた訳で、鯛は食べ物じゃなくて神の使いくらいの認識だった。

つまり、インドでいうとこの牛、みたいな。

 でも最近はあんまりそういうの気にしないみたいで、鯛自体の加工品もたくさん売っていた。主にウオポートで。

鯛味噌。鯛の脳みそや肝臓ではなく鯛風味の甘い味噌だ。
鯛カマボコ。ちゃんと原材料に鯛が使われていた。真鯛じゃないけど、一応、鯛。
「今これが人気パック」というシール付き。かわはぎの身をのした「カワハギロール」はよく見るが、鯛もあったんですね。
一休みして鯛のお飾り。可愛いね、和むね。でも買わないよね。
大漁って、多分ダジャレ。これは流石に原材料に鯛はいない。
こちらはストレートに鯛饅頭。正直、形次第だわな。

 マザー牧場で羊の行進を見ながらジンギスカンを食べるのに似た気分。鴨川シーワールドのおみやげ屋さんで鯨のタレ(鯨のジャーキーみたいな物)を買うのに似た気分。これが房総の醍醐味なんだと思ったりする。

 土産物の紹介はこの辺にしといて、最後にトンネル水族館の鯛を紹介したい。前に紹介した時(ザ・トンネル水族館)は鯛を意識してなかったけど、意識して探したら結構いました。

 

■最後はトンネル水族館の鯛をご紹介


入り口からして鯛だった。しかも二尾。これはめでたい、めでたい。

  2005年に当サイトで紹介した時はまだマイナーだったらしいが、その後、新聞、ラジオ、テレビで紹介され、一時はイルミネーション化されていたらしい。田舎のこういうスポットはひっそりしていて地味で、多少ダメだから味があっていい訳で、イルミネーションはあまり感心しない。今回見に行ったら普通に戻っていたので安心した。


流石、ちゃんと上手い人が描いた鯛は良いね。

向き合う鯛っぽい魚。

■正直、どれが鯛なのかはよくわからんかったが

 どれが真鯛なのかは自信がなかったので、赤くて鯛っぽい魚の絵を写真に納めてきた。で、撮っていて気付いたのだが、一部の絵が描き換わっていた。

 どうもトンネル水族館は年々更新されているらしく、後半の見どころだった「イクチオサウルス(魚竜)」がいなくなっていた。鯛はたくさん見つけたが、残念。

コレは確実に鯛であろう。良い赤が出ています。
微妙な鯛。きっと「なんとか鯛」とかそういうの。
読者が残したコメント。嬉しいね、こういうの。

 ところで、トンネルの両端に備え付けられている感想ノートをペラペラとめくっていたら、「デイリーポータルを見て来ました」というコメントが残されていた。こういうのは嬉しいのでもっとやってください。

トンネル水族館の看板。蝶ネクタイ付きの鯛。2足歩行なので、進化したんだろう。1万年後の地球を支配するのはこいつだ。
これもトンネル水族館の看板。一番上についてる赤い魚は鯛だろう。もうね、正直、何見ても鯛に見える病気ですわ。

■では、まとめでーす


鯛ノ浦の鯛兄弟。兄の口が悪いのが特徴。

小湊の鯛っぷりはすごかった

 ちょっと実家に帰っている間に探しただけで、大量の鯛が見つかった。つまり、鯛が大漁。写真の加工が大変だった。大儀であったよ。お気付きの通り、記事中では無理矢理「たい」って言葉を多用した。ダジャレ王玉置さん(水曜ライター)ならもっと上手くやれただろう。見習わねば。

 この他に、実は「ふるさと創生1億円事業」でバラ撒かれた1億円の一部を使って作った「鯛みこし」という鯛がある。天津地区にある市役所の支所に展示されているのだが、保存してあったはずの写真データが無くなっていたので紹介出来ない。オチに使うつもりだったのだが残念だ。是非小湊に行ったら自分の目で見て欲しい。

 みこしはタイムカプセルになっていて、リアル中二の頃に書いた中二っぽい僕の文章も入っているはずだ。みこしごと燃えてしまえば良いのに、とかたまに思う(開いた時に自分で見るのが嫌だから)。
これは金目鯛の姿煮。高いですな。

 これから房総はどんどん暖かくなっていって、菜の花とか咲き乱れちゃうわけですよ。僕の実家、松本商店はもう辞めちゃったけど、小湊は松本商店が無くても面白いとこなので観光に行ってみたら良いと思います。ついでに鴨川シーワールドとかマザー牧場に行くとちゃんと満足出来ると思うので、是非セットでいってみて下さい。

 あと、「ちゃんと面白いから最後まで読んで欲しい。」って書いた割りにコレで申し訳ない。こんな調子で今年も頑張ります。よろしくお願いします。


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