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はっけんの水曜日
 
こみなとは鯛のまち

■日蓮トンネルの鯛


日蓮トンネルは日蓮が掘った、わけではない。国道128号線を下って、日蓮トンネルを抜けるとそこは小湊であり、日蓮交差点。いきなり日蓮が過ぎる。

 さてこのページでは日蓮と鯛に関する色んな鯛を紹介したい。上の写真は日蓮トンネルに描かれた鯛だ。いきなり日蓮 with 鯛。切り札出し過ぎ。この鯛は簡略された絵の可愛さが魅力。アイコンにしたいほど。トンネルの反対側にも同じ鯛の絵が描かれているので、四尾の鯛によってトンネルが守られている訳だ。


見れば見るほど可愛い。これも飛び跳ねてる様子ですな。

 日蓮と来れば鯛、鯛と来れば日蓮である。ちなみに実家は浄土真宗。まだ記事前半だが、ここらで日蓮の誕生を記念して建立された「誕生寺」の鯛ぶりも調査、報告したい。


誕生寺への案内看板にも鯛。

波に乗っている鯛。かーわーいーいー。

■誕生寺でも鯛を大量に発見

 境内には色々能書きが書いてある看板が立っているのだが、そこにも鯛が絵描かれていた。左の写真は「満願の鯛」というクリーチャーである。

 これ、僕が子供の頃は見かけなかったタイプなので、ここ15年くらいで開発されたものなんじゃ無いかと思う。すまん、そこら辺は調べなかった。

他にも、お守り、おみくじにも鯛が!

名前がダジャレになっている鯛。実はおみくじで、鯛のお頭付きで300円。これは安いだろう。
木彫りの鯛お守り。良くできてて可愛い。
境内近くに張ってあった鯛ポスター。この絵は団扇に使われたり、色んなとこで目にします。
参道手前にある「足湯」に掛けられていた「鯛はっぴ」の鯛。鯛の絵自体は、左のポスターの鯛に酷似している。

■誕生寺で一押しの鯛


絵馬の裏も鯛。っていうか、絵馬じゃなくて、絵鯛?

 絵馬なのに馬じゃなくて満願の鯛が描かれている。なんだか絵馬という概念を覆す絵馬だが、めでたい感じで願いも叶いそうな気がするので問題ない。大きいのと小さいのがあるので、書きたい文量で大きさを決めたら良い。


破魔矢にも鯛のお飾り。そして、立体の満願の鯛。

 高校生バイトの巫女さんが売るのは鯛付きの破魔矢。そして、立体フィギュアの満願の鯛。どっちもめでたさで言ったら、成田山辺りで売ってる普通の縁起物よりめでたい感じがする。買ったらきっと良い事があって嬉しくなるに違いない。


満願の鯛が鈴になったおまもりストラップ。これは買いです。

 このストラップ(っていうか根付け?)は良いよ。満願の鯛が金属製の鈴になっているのだ。これが、可愛い!御利益ありそう!めでたい!鈴がついてると、携帯を無くしにくい!と、メリットありまくりで600円。2個買った!

縁起物を物色したら、本堂に目を転じる。そこにはやっぱり鯛がいた。


鯛がわらだ。なんだそりゃ。

拡大すると結構可愛い。

 流石元締め、誕生寺だ。今まで何度も目に入ってきたはずの屋根に鯛がついているとは気が付かなかった。探してみて初めて見つかる日常もある。これは大変貴重な発見だ。さて、日蓮、鯛と来たらやはり鯛ノ浦にも行かねばなるまい。


終わるのが早いので観光の際は注意。夏でも16時で終わる。冬はなんと、15時に終わる。大体引退した漁師が船頭をする。いわゆる、利権である。

■鯛ノ浦で鯛は見つかるか

 記事冒頭でも説明したが、奇跡の鯛が見られるのが鯛ノ浦だ。950円の乗船料を払って遊覧船に乗って見に行く。子供の頃乗った時は(子供の頃はただで乗せて貰ってた)、大きな鯛やブリが見えて楽しかった。

大人になって濁った目にも鯛は見えるだろうか。

海が荒れてる日は当然欠航。この日はまぁまぁの陽気。

 船着き場を離れた遊覧船は、蓮華ヶ淵(綺麗な砂浜)などを巡り、鯛スポットに向かう。鯛スポットでは船頭がエサを撒き、それに寄せられて鯛が水面に現れる。

はず、なんだけどねぇ。


■ここ数年、ちっとも鯛が見えない様な気がする


赤いのは真鯛なのか、それともネンブツダイなのか。どっちにしろかなり小さく、感動は無い。

 昔は大きな、80cmとか90cmとか、うっかりすると1mにも見えた大きな真鯛がハッキリ見えたものだが、ここ数年、いつ乗ってみてもあまり鯛が見えない。春でも夏でも冬でも、だ。ひどい時は鯵ばかり。鯛ノ浦っていうか、鯵の浦という趣だ。町は鯛で溢れているが、どうにも鯛ノ浦は鯛が足らない気がする。

 これが地球温暖化の影響なのか!なんて、ソトコトな事を考えてみたりするが、きっと違う。僕が大人になったからに違いない。どれほど鯛がいないかは、みんなが遊覧船に乗って実際に確かめてみたら良いと思う。950円はちと高いが(それでも赤字みたい)。

次のページではまた町に戻って鯛を探す。やっぱ町の方が鯛がいるんだなぁ、これが


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