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ひらめきの月曜日
 
工作の合間には初恋の話を〜2008年総集編4

ピンホールメガネを普通のメガネに見せたい「穴あきメガネを自然に見せたい(乙幡啓子)」

この電球が使い切りなんです「今こそプリントゴッコでフルカラー印刷を(古賀及子)」

別の光源からの3原色を合成してカラー影絵を作る試み「色のつく影絵を作る(荒原べんぞう)」

タイトルだけ聞くとメルヘンチックですが実態は見てのとおり「水の傘をつくる(三土たつお)」

こちらもメルヘンチックなコンセプトながら、音は怖い「風が弾く楽器〜エオリアン・ハープを聴きに(石川大樹)」

自分の顔を切ったり印刷したり

石川:「穴あきメガネを自然に見せたい」。これってほんとによく見えるんですか?
乙幡:うーーー
乙幡:ん・・
乙幡:まあ
乙幡:まあ
乙幡:です
乙幡:ね
乙幡:察していただければ幸いです。
石川:細切れぐあいで察しました。この記事、自分の目にキリ刺してますね
乙幡:イタタタ、ですわ
石川:photoshopにしろ紙にしろ、自分の顔を切るときのあの感覚ってすごく独特ですよね
乙幡:あと自分の顔印刷すると、何か成し遂げた気になりますよ
石川:そうなんですか!あ、肖像画的な気分でしょうか?
乙幡:現代アートの方向に勘違いというか
石川:そっちか。並べて大量印刷するとよさそうですね。
乙幡:白い部屋にスキマなく貼り付けて
石川:その壁がゴゴゴゴって迫ってくるといいですね。

プリントゴッコで学ぶ故事成語

石川:同じ自分を印刷する記事ですが、現代アートどころか手工業のにおいがするこちらも。「今こそプリントゴッコでフルカラー印刷を」
乙幡:古賀さんがあんなにプリントゴッコ好きとは思いませなんだ
石川:「年賀状が刷りたいという気持ちがあふれ、当時寝室だった畳の部屋を無言で転がりまくった記憶さえある」。これはなかなか書けませんよ
乙幡:「好き過ぎて転がる」って、比喩じゃなかったんですね
石川:故事成語みたいなものかもしれませんね
乙幡:「刷好過転」。プリントゴッコ好き過ぎて転がる、の意
石川:転じて、何かが好きすぎて転がることのたとえ。あ、転がるだけに「転じて」なんですけど。
乙幡:転じても結局転がるハメに
石川:乙幡さんはプリントゴッコ使ってたことありますか?
乙幡:弟が使ってましたわ。刷ったハガキを立てておく台だけ見たことあります。「なんだこのラジエーターみたいなの」って思った記憶があります。古賀さんの愛とは対極の乾きですな
石川:僕は実家で使ってましたよ。2ページ目の3枚目の画像に出てくる電球、あれって1回使うと割れちゃうんですよ。で、飛び散らないように周りが柔らかい樹脂で包まれてるんですけど、その樹脂を指でメリメリ押して、中のガラスを粉々にするのが好きでした。
乙幡:蜂みたいですね、1回刺して死ぬ
石川:そう考えるとはかないですね。そしてそれに顔を書いていたのが古賀さん。笑顔のままバキバキになってる電球を想像すると泣けます
乙幡:「何とか活用できないかと」顔を描くって。それエコですか
石川:エコじゃないですよね。それがエコなら犬に眉毛をかくのもエコですよ
乙幡:犬をなんとか使えないかと眉毛をかく。もうわからなくなってきました

記事に詰まったら賃貸サイトを見てます

石川:では最後にもう1本、なんだか幻想的な記事で終わりにしませんか。「色のつく影絵を作る」
乙幡:「ざるに絵」で始まり「色の影絵」で終わる
石川:どっちも影絵
乙幡:うっかり心温まりますな。色の影絵は単純だけどすごい着想ですよね。そういやそうだよなという
石川:思いつくところにひとつハードルがあって、「やろう」と思うところまでにもうひとつハードルがありますよ
乙幡:だからいやんなって飲みにいっちゃったり
石川:乙幡さんは記事に躓いたときは飲みに行くタイプですか?
乙幡:いや、部屋の整理するほうです。あと賃貸サイト読みふけります
石川:賃貸サイトは渋い!
乙幡:次はどんな部屋いこうかなーと。なら仕事して稼いでおけって感じですが
石川:羽ばたいてますね。妄想の翼が。そういうのひっくるめて妄想工作ですかね。僕はマンガ読み出すほうです。しかも何回も読んだやつを。何回も読んだマンガはアルファ波が出ますよ
乙幡:何のマンガですか?
石川:手塚治虫とか吉田戦車とかですかね。ジャンルとか面白さより、「昔からうちにあるやつ」みたいな。中学のころ買ったやつとか
乙幡:私はハードディスクに録った「相棒」とか「攻殻機動隊」を仕事中流してますね
石川:それもアルファ波ですか?
乙幡:なんか流しちゃう。見てないけど。アルファですね。
石川:やっぱアルファですよね。行き詰ったら。

 

→まだあった! 幻想的な(?)記事
「水の傘をつくる(三土たつお)」
「風が弾く楽器〜エオリアン・ハープを聴きに(石川大樹)」


工作とは試行錯誤と情熱である

石川:一年の記事を振り返ってみて、何か統括みたいなものってありますか?
乙幡:そうですね、なんか安心しましたみんなも試行錯誤だ!と。途中から主旨変わってたりするし、初心を思い出しました
石川:デイリーポータル全体が試行錯誤でできてるようなサイトですよね
乙幡:来年は「デイリーポータル・試」で
石川:ベータ版ですか。語感もすごく悪い
乙幡:イシカーさんは?
石川:僕はやっぱり、「ものづくりとは情熱だな」と思いましたね。ティッシュを自動的にゴミ箱に入れたい、ミルククラウンを(粘土でもいいから)撮影したい
乙幡:匙を投げたい!
石川:実用的じゃないとか、粘土じゃないかとか、細かいことを気にしてはいけないんだ、結果にかける情熱なんだ、と
乙幡:おお、情熱
石川:目的のためなら手段を選ばないってやつでしょうか
乙幡:工作テロリストですなてこで吹っ飛ばしてやる!
石川:破壊工作ですね(うまいこといった!)
乙幡:(無視して)蒸留させてやる!どうかと思う熱意ですね
石川:でも来年もこの調子で、工作活動を続けていきたいですね
乙幡:迷いながらですね。そう行きたいもんですね。
石川:工作員としてね(まだ言ってる)
乙幡:(無視して)どんどん資材を買いましょう

石川:では乙幡さんの来年の抱負を聞いて、おしまいにしようと思います
乙幡:はい、来年はコテンをたくさんやってみたいです。
石川:コテン?
乙幡:コテーン!
石川:どのコテンかと思いましたが、最初に思いついたやつであってたようで、よかったです
乙幡:あとは、作る前に何か下に敷くようにしたいです
石川:2009年は床を大事に、と。それでは乙幡さん、ありがとうございました。読者のみなさん、来年もデイリーをよろしくお願いします。よいお年を!
乙幡:ビバ新年!


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