一番高いところから見たい
こうなったら一番高いところから見てみたい。そう思うのが人の常ではないか。調べたところ日本で一番高いところにある展望台は横浜のランドマークタワーらしい。その高さ272メートル。さぞかし遠くまで見えることだろう。
すぐにやって来た。
真下から見るとすごい迫力だ。酸素あんのか。あそこの上からならば滝までも見えそうな気がする。
ランドマークタワー自慢の高速エレベーターは40秒で僕を展望台まで連れて行ってくれた。上昇中に天井の光を見ていると自分がワープしているみたいな感覚になって気持ち悪い、というのはコネタだが少しネガティブなのでここで小声で言っておくだけにする。
きーんとする耳をいじりつつエレベーターを降りると、そこには文字通り果てしなく続く視界が用意されていた。
いったいどこまで見えるんだろう。
やばい、見えすぎてる。
遠くに富士山まで見えてる。視界の彼方ということはあそこの上に登らなきゃいけないってことなのか。
いやまて早まるな、もう登山シーズンは終わっている。だからこの前自分をだましたところだろう。ここに登ったことはなかったことにしようか。
と、とりあえず反対側を見てみよう。
こっちはこっちで遙か彼方まで見えている。でも反対側とは違い、高い山がないのでまだ視界の限界が近いようだ。
とはいったもののやはりこれまでの場所とは比べものにならないくらいに遠くまで見える。目をこらすと海の先にある半島みたいなのが視界の限界だろうか。その向こうにぼんやりと大陸みたいのが見えるがあれは気のせいとしたい。
ランドマークタワーの展望階は高さ272メートル。ということは理屈でいうと60キロくらい先まで見えちゃうことになる。
半径60キロ圏内というとだいたいこんな感じ。ちょっと自転車では移動したくない距離だ。
範囲外の富士山が見えているというのはもちろんあちらも背が高いから。平地での視界の限界はやはりあの半島あたりだろうか。
では行ってみよう、日本一の高さから見えるとこまで、あとその先へ。