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ひらめきの月曜日
 
家にある「いらないもの」の正体がみえた

ばちっ、と音がした

壺に炭を移して1時間。交代でうちわで壺に空気をおくりつつ、乙幡さんや高瀬さんの企画の撮影をしたり、企画に関係なく肉やらソーセージやらを焼いて食べたりしていた。

あれは、確か乙幡さんの企画でハチミツにつけた鶏肉の試食をしていたときだっただろうか(その記事はこちら)。美味しいとか、これはちょっと……とか盛り上がって食べているとき。ばちっ、と音がした。割と大きな音だったと思う。

ばちっ。

「ん?」
「なんか、音しましたね」
「壺……ですよね」
「割れましたかね?」

一瞬試食の手を止めて(この間も確か高瀬さんがうちわで壺に空気を送っていた)壺を見るが、変わった様子はない。結局流れるように話題は試食に戻っていった。

思えば、壺が割れたと思いたくなくてそのときは大きく騒がなかったんだと思う。この後、ナンが焼きあがってからよく見たら、底の方から三分の一ぐらいの高さまでしっかりヒビが入っていた。やっぱり壺は、割れた。


バチッという音にも動じず全員作業(試食)続行。奥にいるのは途中で合流した6人目の侍、ライター工藤さん 終了後に確認したヒビ。たしかに完全に割れている

注意しようぜ

壺が割れる可能性についてメールをくれた方は爆ぜることを心配してくださっていたのだが、幸運にも爆ぜることはなかった。ばちっ、という音意外は壺は静かだった。

というわけで、

※編集部注
壺でナンを焼くと、壺の選び方によっては壺が割れること(下手をすると爆ぜることも)があります。壺のセレクトは専門家の意見を聞き、十分注意してください。

と注意書きを入れておこう。でも果たしてこれを読んででかい壺でナンを焼こうと思ってくれる方がいるだろうか……。


そうこうしている間に十分壺が熱くなってきた。フタをして内部に熱気を込める さあ、いよいよ生地を壺に張りますよ

いよいよ生地を壺の内部へ

壺は割れたが見ないふりをし、壺にふたをかぶせてのんのこ(10分〜15分ぐらいだろうか)していると、いよいよ壺はもう触れないぐらいに熱くなってきた。そろそろクライマックスだ。

生地は自宅で仕込んであとは焼くだけにしておいた。自宅から河原まで保冷材だけで生地のまま運んで大丈夫かちょっと心配だったが、記事はタッパーの中で平気な顔をして焼かれるときを待っていらした。お待たせいたしました、今お焼きしますからね。


生地を伸ばすための麺棒も持ってきていたが、結局手でみょーんと伸ばした そういえば、お店ではこんな枕みたいのを使っていたよ

ようやく作業に花が

壺でナンを焼く。思いついたときは、これは相当派手だと思っていた。だって、河原に壺である。でかい壺である。平和なバーベキュー風景に突如 壺。どう考えても派手だと思っていた。

地味なのだ。意外に。

何をするってメインは炭を熱くすることなので、延々うちわで炭を焼き続けることになる。しかもかなりの長時間。

思わぬ地味さに一体何をしにきたのか忘れてしまうほどだった。だが、ナンの生地を伸ばす段になってようやく作業に花が出てきた。

「おお、それっぽい!」
「ナンですね!」
「これナンですよ!」

侍たちからも生き生きとした声が上がり始めた。さあ、あとは焼けてくれ。こんがりおいしそうに焼けてくれ。頼む!


きれいな軍手でぺたっと張る。 がんばれー

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