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土曜ワイド工場
 
メンコ界の巨人に会ってきた

これが日本屈指の斉藤コレクションだ

斉藤さんによると、紙のメンコが誕生したのは明治時代後期、およそ110年前ということになるそうだ。

斉藤さんはその明治時代から現代までまんべんなく、コレクションしていて、ただ数が多いというだけでないところがスゴイ!

そのコレクションの一部を見せていただいた。


意外なほど雑然と保管されていた

メンコになっても戦闘力が高そうな黄金バット
子供をさらう邪ムーミン

80年代を代表するキャプ翼と
キン肉スグルの両巨頭

個人的にはこういうほのぼのしたものより
バトルものの絵柄が好きでした

これ、持ってたよ〜。ほっしぃ〜
版権がまだゆるかった時代は作者本人ではなく、絵が上手い、そこらへんの人が描いていたんだとか

斉藤さん世代のヒーロー「少年ケニヤ」
梅宮辰夫さんが実写版を演じた「遊星王子」

鉄腕なあの人かと思いきや・・・
よく見たら「鉄人」の方でした

明治時代の武者絵メンコ。貴重
戦時中にはこんなメンコもあったようです

戦後GHQの占領下では、アメリカ〜ンなメンコが登場
上方漫才の横山エンタツ師匠

世界最小のメンコ。これもかなり貴重なんだとか
複数の絵柄が印刷されたエラーメンコ。プレミア度高し

一見普通のメンコですが…
裏側を空き缶のフタで補強。卑怯なり

メンコの起源である「泥メンコ」もお持ちでした

 

メンコで知るニッポン

こうしてみると、メンコの絵柄はその時々の世相を映す鏡だ。
その当時流行ったアニメやテレビドラマ、活躍していたスポーツ選手や俳優などが描かれていることが多い。

また、戦時中には日本軍の勇ましさを描写した絵柄が多く登場し、敗戦後GHQの占領下に置かれると、戦意を鼓舞するような絵柄(明治時代の武者絵などもこれに含まれた)は禁止され、代わりにポパイなどアメリカのキャラクターが登場したりする。ここ100年くらいの歴史はメンコとともに振り返ることができる。メンコには史料としての価値もあるのだ。スゲ〜!

 

おっぱいとメンコの意外な関係

さて、一般的にコレクターというと、収集した品をガラスケースに入れたりして、汚さないよう大事に保管するものだと思うが、斉藤さんの場合、そのへん割と無頓着。

なぜならば、斉藤さんには「メンコは遊んでナンボ」という考え方があるから。コレクションに精を出す一方、現役のメンコファイターとしての顔も持っているのだ。

だから、年をとって腕が上がらなくなってもメンコをプレイしたいという思いが強くある。そこで斉藤さん、こんな機械を作ってしまった。


これが斉藤さんお手製「自動メンコマッシーンだ!」

それがこの「自動メンコマッシーン(名前は僕が勝手に付けました)」 地元群馬のあの人によく似たお顔がチャーミング。

さて、どうやって使うかといいますと。


下の台にメンコを置いて、腕を持ち上げ
振り下ろした風圧でメンコをひっくり返す

写真だとわかりづらいが、右腕が上下に動くようになっていて、振り下ろした風圧で台座のメンコが裏返るようになっている。このやすおくんは、かなりの剛腕で、振り下ろす度かなりの確率でメンコが裏返った。

このマッシーンは全部で6台あって、中でも異色なのがセクシー担当のベティちゃんだ。
この娘何と、おっぱいでメンコをするのだ。


「おっぱいでメンコ」、つまりこういうことだ
おっぱいメンコ、楽しかったっす

こんなアホな、いや楽しい機械を作ってまで、メンコをプレイし続けんとする斉藤さんはやはりスゴイ! 本人いわく「メンコにかける情熱は日本一」とのことだが、うん、そのとおりですよ。

それにしてもおっぱいはよかった。


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