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ひらめきの月曜日
 
油専門店で我を忘れる

スゴイとしか言いようがない

試飲用の紙コップを用意してもらい、まずはイタリア産の「リモーネ」(イタリア語でレモン)という名前のオリーブオイルから飲むことにした。

油はゆっくりと口の中に入ってきて、そのままトロトロと喉の奥へと流れていく。

…すごい。レモン風味の油なんて初めてだ。添加物を使用せず、オリーブと一緒に生のレモンを搾ったというだけあって、口に入れた途端にレモンのいい香りがプーンと漂う。漂いまくる。


これがそのリモーネ。とんでもねぇ油ですよ。
…わあ、なんだこの味は。
レモンの匂いはするのに酸味ゼロなのが不思議。とにかくフレッシュ!としか言いようがない。油なのに。
もったいなくて、最後の一滴まで飲み干す。

林さんも「レモンの香りがすごくしますね!」と大絶賛していた。これはサラダに使ったら、さぞやおいしいんでしょうなぁ。

 

試飲の嵐

続けざまに、気になる油を片っ端から飲ませていただいた。トマトの風味のするアグレスティスという高級オイルや、ちょっとした辛みがいいアクセントになっているオイルなど、同じオリーブオイルなのに味がきちんと違う。そしてどれもうまい。


「次はコレ飲んでみましょう」「はい!」
「こっちもちょっと変わってますよー」「おおー」
最終的には手酌だ。
紙コップの数でわかる、狼藉の限りを尽くした跡。

油を飲みながらこちらが繰り出すどんな質問にも、青木さんは丁寧に分かりやすい解説をしてくださる。

「これは精製してないから色が濃いんですよ」とか「現地では固まらないけど、これは日本では寒くなると白くなっちゃいますね」という話に、ただただ感心してばかりの私たち。

「へぇー」とか「ほおー」といった間の抜けた声を出しながら、せっせと油を飲み続ける。いいんだろうか、こんな贅沢をして。


大きなカメを指差し「あ、これも飲めるんですか?」と聞く私。恥ずかしいほどにずうずうしい。
それに「どうぞどうぞ!」と答える青木さん。どこまでいい人なんですか。

もちろんオリーブオイル以外にも油はたくさんある。なかでも特に気になるのは大ガメに入った油たちだ。


カメの中身は、お店でブレンドしている特製の油でした。

これがまた素晴らしくおいしい。しかもお値段が手頃ときた。

「これ、買います」と即決して「特別の油」(ゴマの香りが絶妙)を1本手に持ったまま、他にも気になる油をチェックすべく店内をうろつき回る。


ゴマ製品もご覧の通り。
そしてまた味見だ。ここは夢の国ですか。

「これで豚肉なんか炒めるとおいしいですよー」と青木さん。もう本当に「うわあ…」しか声が出ない。

好きな物に囲まれるって、こんなにも気持ちのいいものだったんですね。このあたりから、徐々に頭がボーッとしてきたような気がします。


もう何を見ても笑いが止まらない状態。

 

 
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