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土曜ワイド工場
 
石ころ蹴って約20km(行こうとした)

そういえばエルフィンロードはいつ終わったのか。
ステージは住宅街へ

辛い道をなんとか抜けると、周りの景色はいよいよ住宅街へと移り変わっていく。ここからは白石の自転車道になる。時刻はおおよそ17時。日もだいぶ傾いてきた。

この辺は道が広いこともあり、人通りは多いけどあまり気にすることなく石蹴りに没頭できた。ここまで来るともうほとんど自然な行いとして石を蹴っている。気分は完全にあのころの小学生だ。でも疲れでゼエゼエしているので若返った気分は全然しない。

横断歩道は危ないので手に持って移動。
旅の始まり(4時間前)を思い出して切なくなる道。
石蹴り姿も板に付いてきたかと写真に撮ったら特に変わってなかった。
しかし石を蹴ってると犬が反応して困る。

 

いつのまにか10km過ぎてた。
石が真っ白だ

住宅街をしばらく行くと、7500mという表示が道路に現れた。これはゴール地点の東札幌から見ての表示だと思うので、総延長距離の18.6kmから引くとスタート地点から11.1km来たことになる。

区切りよく10kmの地点で石の様子を見ようと思ってたのだけど、ここしばらく距離を示す表示がなにもなかったのでうっかり越してたようだ。

石はどうなってるだろう。


なんとほぼ真っ白。

指に粉が付着する。

蹴りながらなんか色が変わってきてるなと感じていたが、手に持ってみるとかなり白い。石の粉?みたいなものも手に付いてくる。ここに来て随分な変わりようだ。

ゴール地点では石灰石になってるかもしれない。


形はあんまり変わってないように見える。

 

終わりは突然に

石が予想だにしない方向に変化し始めたこととゴールまで10km切ったことに元気を出して、石を調子よく蹴り出したとき、その事件はついにこんなところで起きてしまった。


排水溝のワナを忘れてた!

石が排水溝に落ちてしまった。いや正確には落ちたような気がする、だ。実はこのとき、前方に歩行者がいたので、前を見ながら蹴ったら石が視界から消えたのである。

視点のあってない範囲で見えてた様子だと、この排水溝の方に転がって消えたような気がする。写真を見て分かるように、そこには排水溝の穴と同時に草もある。そこに隠れてる可能性だってある。

排水溝にないことを祈りつつ、排水溝の中を覗いてみた。


あっちゃった。

石はそこにあってしまった。これが金網タイプの排水溝ならなんとか外して救い出せるかもしれないが、この排水溝はとても外れそうもない。


無理したら入るかもしれないが。

なんとか手を突っ込んで取ろうとしても、手首の部分が引っかかって入らない。無理してねじ込めば入るかもしれないが、外れなくなりそうだ。

「蹴ってた石を拾おうとして手が外れなくなった大人」

それは絶対に避けたいので、すいませんここで終了ということにしてください。

 

最終的に何km蹴って、石はどうなったか

結局約20kmの道を行くことは出来なかったわけですが、それじゃあ最終的に何km石ころ蹴ってたのか。というより何km付近で排水溝に落としたのか。

GPSロガーという歩いた軌跡を記録する道具を持っていってたので帰ってから確認したところ、「13.889km」まで行ってたことが分かった。ここからこの記事のタイトルは「石ころ蹴って13.889km」に訂正します。

そして13.889km石ころを蹴り続けてると石はどうなっていくのか。連続写真でご覧ください。


 

やってるときはその変化にあまり気づかなかったが、こうやって並べてみると割と早い段階からけっこう変化してる。

石ころ蹴りによる石の変化は割と短距離でも起こるものなのかもしれない。

誰か拾って続きをやってください

当初目的としてた約20kmの道は儚くも排水溝というトラップによって阻まれてしまった。石の変化も白色化という現象が顕著に表れてきたときだっただけに口惜しい。

ただ石は落ちたところからそれほど奥にはいってないし、針金の先にガムテープでも付ければ取れそうな位置にあるので、誰か拾って続きをやってもらえないでしょうか。雨が降って流される前に。

でも手が抜けなくなったりしないようお願いします。

 
 
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