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チャレンジの日曜日
 
ちょっとだけタイムカプセル

●真打ち登場  

さてタイムカプセルの中身もいよいよクライマックスが近づいてきた。ついにメンタームの登場だ。

冒頭の2つのメンタームにどのくらいの違いが生じたのか。蓋を開けて比べてみると、

左が1週間使ったメンターム

微妙! ベースの量が多いのでビジュアル的にいまいちピンとこない。こういうときは数字に頼ろうと重さをはかって比較してみると、2つの差は7.4gだった。これが1週間で使用したメンタームの量なのだ。このサイズは容量が85gなので、計算すると、ぼくは年間4.5瓶のメンタームを消費していることになる。ジャンボサイズだからこの程度で済むが、これが小さいポケットサイズ(15g)のメンタームであれば、なんと2週間に1度はドラッグストアに走らなければいけない。大変じゃないか。

1週間という時の経過より、ジャンボサイズのありがたみと、「とりあえずメンターム使いすぎだろ自分」ということを、改めて強く考えさせられる結果となった。メンタームの塗りすぎは身体に悪いという論文でも発表された日には、ぼくは真っ先に死んでしまうのではないだろうか。

なんにせよ、手持ちのメンタームが2個に増えてとても心強いです。

 

●知らない人からの手紙  

そしてオーラス、

過去の自分からの手紙
少しだけ滲んだあの日のおもいで

ドキドキというより一抹の不安を抱えながら封を切った。一気に書き上げたので内容の詳細をあまり憶えていない。下ネタとか書いていないといいが、かなりの確立で書いてそうだ。

封筒にわざわざ糊づけがしてあり、寒さでかじかんだ指先にはつらかった。過去の俺め。

寒いけどその場で読む。だって醍醐味だから

Dear Myself

君にはどんな挨拶が相応しいのかな。なにをどう書いたらいいのかわからず、はやくも照れてしまっているよ。

 

 君へ手紙をかくなんて、はじめてのことだもの。でも、たぶんきっと、こんな書きだしがいいんだよね。

 

「お久しぶりです。元気ですか?」

誰だこいつ。

なんでこんなタッチになっているのか。深夜にFM放送を聴きながら書いたわけでもないのに。タイムカプセルづくりという行為がぼくをおかしなテンションにしていたのか。
このあと、右足の指先にできたイボが心配で、1週間後には治っているといいんだけど、君、どうだい? といったことが、やはり上のタッチで綴られていた。
全文紹介してタイムカプセルのしめとするつもりだったのだが(そういうつもりで書いたはずだったのだが)、正直どうかという内容なのでこれ以上は差し控えることにしたい。ところどころ露骨にネタみたいな部分が見受けられて非常に恥ずかしいのだ。

過去の自分に足をひっかけられた気分だ。

結局チョコは持っていきました

ほんの1週間前の自分をかえりみるなんてことは、日常ほとんどない。前後1週間なんて、普段の感覚でいえば過去でも未来でもなく現在の範疇だとおもう。でもそんな小さな時間の積み重ねが、大切なおもいでを過去につくり、遠かった未来へとぼくらを運んでいるのだ。

と、別にそんな感傷的なことを言いたくてこれを企画したのではない。なんだかんだいって、タイムカプセルに入れるものをあれこれ考えたり、穴を掘って埋めたり、またそれを掘り返したりする作業は面白かった。これが何年、何十年とかけたものであれば、きっとものすごく心躍るイベントにちがいない。今回の企画をやってみて、そういう経験のある人たちが余計にうらやましくなってしまった。いいなあ。

つまり、タイムカプセルはやっぱりぼくの憧れだってことです。 

カプセルに入っていた缶ビールで乾杯!


 
 
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