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ちしきの金曜日
 
「ジャンキー」のすすめ


以前「ジャ ンクションを鑑賞する」という記事を書いた。まだ夏が始まる まえのことだった。

それ以来、すっかりジャンクション鑑賞にはまってしまった。「ジャンキー」になってしまったのだ。秋も深まり、ジャンクション巡りにはうってつけの季節になった。あらためてジャンクションの魅力をお伝えしたい。みんなもジャンキーになろうよ。

(text by 大山 顕



■やっぱりこの人。箱崎ジャンクション


上から見た姿もすてき。(地図より

前回、「ジャンクションの中のジャンクション」「ジャンクションの王様」「ほんとうの水天宮さまはこれか?」としてご紹介した箱崎ジャンクションをふたたびご紹介したい。ジャンキー入門としてはまずはここからだろう。首都圏にお住まいの方なら、一度は行かねばなるまい。ぼくは前回の記事の取材以来、6、7回は訪ねてるよ。


21世紀の水天宮さま。(画像をうっかりクリックするとかなり大きな画像をお楽しみいただけます)

まるでヤマタノオロチのようなうねりっぷりは他の追随を許さない。これはどう考えても上をクルマで走るものではなく、下から見上げて手を合わせるものだ。渋滞とかしてる場合じゃない。

なにより地下鉄水天宮前駅出口から徒歩0分というアクセスの良さが魅力的。東京メトロのジャンキーに対する配慮には感謝申し上げたい。

単刀直入に王様を紹介したところで、つぎの作品にいこう。

 

■納得の白星。両国ジャンクション


力強くもシンプルで優美な曲線は力士の四股に喩えられる(画像をクリックすると無駄に大きな画像がお楽しみいただけます)

国技館のある両国。そのすぐそば、隅田川のほとりに日本が誇るジャンクションの名品、両国ジャンクションがある。


合流したとたん川を渡る、この身のこなし。(地図より

派手さはないが、見れば見るほど味わいが出てくる玄人向けのジャンクションといえるだろう。「好きなジャンクション?俺は両国だね」なんてさらりと言ったらジャンキー達に一目置かれること間違いなしだ。

よく見ると上の地図で右側に伸びている線(小松川線)と上に伸びている線(向島線)は行き来できな い。利用する人には不便だろうが、このことが図らずも他では見られないシンプルな造形美を生み出したのだとしたら、ジャンキーにとってはうれしいことだ。クルマの免許も持ってないしな。


今場所も勝ち越しです。

 

 
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