直径日本一の水車

小里川ダムの湖畔にある「おばあちゃん市・山岡」という道の駅に着くと、いきなりそれが目の前に立ちはだかります。

一瞬、観覧車かと見紛うほど巨大な水車。

はじめはウソだろ、見かけだけで実は電気で動かしてんじゃないの、と思ったのですが、本当に水を注いで回っていました。高さがあるため下を向いた籠から落ちる水の音が激しく、のどかな水車のそれとはまったく異なるものでした。

この水車は、小里川ダムによって沈んだ地域に古くから多くの水車が存在していたため、産業遺産のシンボルとして新たに造られてここに設置されたものだそうです。実際に粉を挽いたりできるのかは分かりませんでした。

直径は24メートルで、現在日本一の大きさ。案内板には「世界でも例がない」と書かれていましたが、調べてみると実際に現在世界最大と言われている水車がイギリス領マン島にある直径22メートルのものらしいので、ひょっとするとひょっとするかも知れません。

巨大な水車というと、以前に林さんが埼玉県で見た当時日本一の水車が直径23メートルなので、当初からそれを追い抜き、日本一を目指して設計されたであろうことは明白です。

ま、記録は破られるために存在する、ということでしょう。

これで巨大水車戦争に火がついて、各地にオブジェクトとして数十メートル級の水車が林立したらそれはそれで面白いと思います。

で、水車がでかい

いやしかし大きいなあ君は、とひたすら感心していて思い出したのが、ライター安藤さんがちょうど1年前に行なっていたクラブ活動「でかいもの」。でかいものに対する安藤さんの反応が毎日楽しみだったので、ちょっと真似して撮ってみよう、と思ったわけです。

セルフタイマーをセットし、まわりに人がいないことを確かめて、いろいろポーズを変えて撮影。

当然と言えば当然ですが、何枚撮っても驚き方がぜんぜん本家の足下にも及びません。頭を抱えりゃいいってもんじゃないんですね。

でもひとつひとつ反応を考えて写真に撮るのは楽しかったです。今度ダムでもやろう。

つまり、ダムを出したりして2ページ書きましたが、単にこれをやってみたかったということです。