天あんかけきしめんはロイヤルストレートフラッシュだ
さて、ローファイなスタートをきった我らあんかけきしめん食べ隊であるが、2軒目はなんともテンションがあがるメニューを見つけた。天あんかけ(きしめん)である。もう何がなにやら。
大好きな天ぷらと、大好きなあんかけと、大好きなきしめんである。もはやトランプで言えばロイヤルストレートフラッシュである。スタバで言えばチョコレートチップフラペチーノ・ホイップクリーム乗せである。
このように名古屋グルメはとにかくすべてが過剰なのだ。力技なのだ。すっかり有名になったコメダシロノワールだって、あれだけたっぷりソフトクリームを乗せられたら、認めざるを得ないところがあるのだ。
見よ、左の写真のあんかけと天ぷらっぷりを。これだけ大ぶりの立派なエビフライが2つ乗って1,050円とは安い。ナスやカボチャの天ぷらなんかも添えているところが憎い。
もはや本当はメインであるはずのきしめんがどうでもいい場所に追いやられているような感じすらある。逆に言えば、かつてこれほどまでにどうでもいい扱いを受けるきしめんがあっただろうか。あんかけと天ぷらのインパクトの間に埋没するきしめんである。
今回も熱いんじゃないかと警戒していたら、ちょうどいい温度まで冷めている状態で出てきました。でも、やっぱりあんかけでしっかり守られているので必要以上に温度が冷めることはないです。
すべての天ぷらはあんかけで食すべきではないか
天ぷらとあんはものすごくあっていた。もはや今後すべての天ぷらはあんで食べるべきではないだろうか、と思うほどに合っていた。さて、埋没された感のあるきしめんはというと、あんを含んでカルボナーラみたいにねちっこくなっていて、なかなか美味かったです。
温度を気にしながら食べたり、ツルツルは食べられないので食べる速度がおのずとゆっくりになったりしているが、これはいわゆるスローフードではないだろうか。
こんなところで流行のキーワードと名古屋グルメが歩み寄りを見せるとは思わなかった。名古屋グルメのすごいところは、知らず知らずのうちに偶然にもブームを踏襲してしまっている可能性があることだと思う。 |