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ちしきの金曜日
 
桃にパンツを履かせる

●単なる果物という枠を超えて

  桃とお尻の区別がつかなくなるレベルまで自分をもっていったところで、いよいよ桃にパンツを履かせたい。


自粛の気持ちを込めてちょっと小さめに撮影

とは言っても、桃用のパンツというものなどが売っているはずはない。ならば仕方ない、まずはものは試しと、普通のパンツを準備した。

 サイズはMと書いてある。果たしてうまくいくだろうか…。


たいへんだ
これはたいへんだ

でか過ぎる。頭隠して尻隠さずだ。

 あまりの状況に言ってることも適当になっているが、うまくいくはずないだろう。桃にパンツをかぶせてはみたが、とても「履けている」と言えるような状態ではない。

 生まれてきたのはどうにも言い訳できない状態だけ。メタファーとしてではなく、尻としてそこにあるはずの桃なのに、サイズの問題はあまりにも大きすぎた。

 しかし、こうした状況を踏まえて別の方法も用意してある。


きみには靴下であることあきらめてもらう

 本来なら布を買ってきて桃用パンツを自作すればよいのだろう。ただ、私に桃にパンツを履かせたいという情熱はあっても、パンツを作る技術はない。

 そこで知恵を働かせ、購入しておいたのは靴下だ。これをちょっと加工して…。


赤線でカットすれば…
桃パンツのできあがり

 今回の企画で一番悩んでいたのが、この桃パンツ作りだった。どうすればいいのかずっと考えていたところ、急にこのアイデアが降り立ったのだ。何かをひらめかせるためには、そのことばかり考える時間を積み重ねるというのが、愚直ながら最も確実な手段なのだろう。

 実際、簡単な加工で立派なパンツができた。さあ、では桃に履かせてみよう。

 

桃がパンツを履いたよー
ほんとだ、桃がパンツを履いてるよ

 そこに浮かび上がったのは、パンツを履いた桃だ。まさしくその言葉通りの光景だった。

 ただでさえ尻っぽい桃であるが、パンツを履かせたことでより尻らしさが際立ってくる。下部で割れ目が布地を超えて見て取れるあたりも、どうコメントしていいかわからない尻ぶりだ。

 これで今回のプロジェクトは一応の成功を見たと言ってよいだろう。ただ、パンツを履いた桃を見て私が感じたのは、「なんだか野暮ったいな」ということだった。

 今ひとつつまらないのだ。色っぽさがないのだ。


大人っぽいカットで大胆に
説明できない状況

 最初ということで、靴下をカットするラインもおとなしめにしておいたのだが、もう少し深く切ってみた。終わりゆく夏が桃を大胆にさせるのだ。

 桃をひっくり返して、少しドキドキしながらリニューアルしたパンツを履かせてみる。


たいへんだ
これはたいへんだ

 おお、さっきよりグッと色っぽくなってしまった。まずい、これはちょっと照れる。

 さっきまでパンツだったのが、ここに来て急にパンティーになったとでも言えばよいだろうか。体が火照っているのか、桃を持つ私の手もさっきより赤らんでいる。

 さあ、もういいだろう。十分ひとつのことは成し遂げただろう。私もそう思うのだが、上の白いパンツでは生地の特徴からか、どうしてもスポーティな感じがしてしまうというのも確かだ。

 そうした声に答えてもう少し違ったパンツを履かせてみよう。「もういいよ」という方は、ここまで読んでくださってどうもありがとうございました。


 

 
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