デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


はっけんの月曜日
 
第1回街中のかわいそうなゴミ箱グランプリ
こういう状態のゴミ箱を集める。


以前、第一回ボロボロの段ボールグランプリという企画を行った。そんな段ボールを鑑賞していたときに、もうひとつ気になるものを発見していた。それはゴミ箱である。

都会の繁華街のゴミ箱は、キャパ以上に詰め込まれ、立っているのもやっとというような状態のものをよく見かける(写真右)。きっとこのゴミ箱には毎日毎日このようにゴミが捨てられているのだろう。なんて過酷な労働だろうか。

今日は都会の影の功労者、容赦なくゴミを詰め込まれるゴミ箱君のけなげな活躍ぶりにスポットを当ててみようと思います。それでも頑張る君が好きだ! (梅田カズヒコ



かわいそうなゴミ箱の基本形

さっそく街中に出て、ゴミ箱を鑑賞してみようと思う。今日のキャプションはゴミ箱の心の声です。まずは街に繰り出してすぐに見つけた物件から。これぞかわいそうゴミ箱の基本形と思われる物件なのでおさえておいた。

く、くるしい…。もうこれ以上は突っ込まないでくれよ…

やはりゴミ箱がもっともかわいそうに見える瞬間はいろいろ詰め込まれているときではないだろうか。こういう口が狭いタイプのゴミ箱はこうやって詰め込まれるとフタが少し盛り上がってしまう。(左側のほうがちょっと浮いています)

たぶん中のゴミをこのまま放っておかれると夜にはフタがはずされているかもしれない。上の写真のゴミ箱がこのまま無理にゴミを突っ込まれすぎると下の写真のようになる。

ゴミ箱右「だからこれ以上は捨てれないって言ったのにー」

かわいそうなゴミ箱の応用編

おいおい、おれまでゴミとして捨てられるんじゃないだろうな…

ゴミを詰め込まれているゴミ箱だけが可愛そうゴミ箱ではない。上の写真のゴミ箱はどちらかと言うとゴミに囲まれてしまったゴミ箱。完全にゴミに埋もれてしまっている。これはかわいそうだ。このままでは清掃員にゴミとして運ばれていってしまう。ゴミ箱はちゃんと翌日を迎えることが出来るだろうか。ゴミ箱の安否が気遣われる。

下の写真も応用編といったところか。

ゴミ箱上「これ、下の3つのゴミ箱必要?」

重ねられて一番上にあったがゆえにどんどん捨てられていくゴミ。雪国に雪が積もるように、都会にはゴミが積もってゆく。すでにあふれてゴミ箱の下に落下しているゴミもある。だが、下のゴミ箱が活躍するにはもう手遅れである。このゴミ箱たちは兄弟だろうか? 長男の苦労が垣間見える。


こちらは不本意系といったところか

こういう捨てかたはやめてほしいナリよ…
もっと奥までぐっと入れてくれないと困るんだよなぁ。

上の2枚も突っ込まれ系なのだが、不本意な形で穴がふさがれてしまったパターン。まったくひどい輩もいるものである。左の写真、ゴミ袋の質感からして、まだまだゴミは入りそうなのに今日の労働はこれで終わり。

しかしかわいそうでもあるが、バックのレンガや英語の落書きなんかからストリート感もにじみ出ていてかっこよさもある。このゴミさえなければかっこいいゴミ箱になれたかもしれないと思うと、このゴミを捨てた人に怒りを覚えなくもない。


こちらは汚されすぎ系

右『あー、毎日だるいなー。もうゴミ箱なんてやめたいよ』
真ん中『まあそう言うなって。きっといいこともあるよ』
左『ねえよ、ゴミ箱なんかにいいことは』

かわいそうなゴミ箱を鑑賞するはずが期せずして街行く人々のモラルについて訴えかけるような記事になってしまっている感があるが、こちらは汚されすぎ系。恐らくゴミ箱を灰皿代わりに使用した輩がいるのだろう。ゴミ箱の入り口付近はもはや取り返しがつかないぐらいの焦げがある。ゴミ箱の苦労を思い知る。


 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ

個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.