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ちしきの金曜日
 
あの可哀想な人

■新宿でピクトさんさがし

たれこみ情報を元に新宿御苑へ

今回は内海さんと、新宿ですてきなピクトさんを探して歩いた。場所は新宿御苑。「(日本ピクトさん学会の)読者の方から、ここに『木登り系』のピクトさんがあるというたれこみがあったので、ここへ来ました」とのこと。

たしかに木に登っているピクトさんにはあまりお目にかかったことがない。ぜひともお会いしたいものだ。

入園早々それらしきものを発見
しかし内海さんは不満そうだ
これがなければ…と内海さん

広い新宿御苑だが、そのどこにあるのかまでの情報はなかった、とのことだったので見つけるのを苦労する覚悟だったが、入り口であっさりと見つかった。たしかに木に登っているピクトさんがそこにいた。

だが内海さんは不満そうだ。あまり良い出来のピクトさんではなかったのだろうか(「良い出来のピクトさん」って意味分かんないけど)。

あとから赤いテープが貼ってある

「あー。これはちょっと…」
「なにが不満ですか」
「このあとから貼ってある赤いテープがダメです。余計なことして…」

このピクトが訴求したいのは「木登り禁止」というメッセージなのだが、見れば一度描かれたピクトの上から、より木登り禁止感を演出するためと思われる斜線状に赤いテープが貼られている。

「これはダメですか」
「さいしょから斜線がデザインされてればいいんですが、これでは台無しです。ピクトさんへの冒涜です」

たしかにこれはデザイン上の手抜かりというものだろう。しかし、内海さんのあるべきピクトさん美学は理解できるようなできないような。勉強になりまっす。


その2つの禁止事項を一緒に表現するかふつう?というやっちまった感のある一品。現にピクトではできていない。たこ上げのほうは英語ではなぜか括弧書きなのも不可解。日本語の文字間隔も微妙。あとたこは「上げる」ではなく「揚げる」だと思う。

 

■さすが手慣れたピクトさん探し

木登りのピクトさんは内海さんとしては残念な仕上がりだったようだが、新宿御苑は広い。ほかにすてきなピクトさんがいる可能性はまだある。とにかく探してみよう、となった。

その道中、いくつか「さすが会長」と思わせられることがあった。ピクトさん探しのコツである。体得してもなんの役にも立たなそうなコツだが。


やおらコインロッカーへ
しかし、空振りのようです

木登りピクトさんのいた看板のそばにコインロッカーがあったのだが、内海さんがやおらそこへ駆け込んだ。
「こういうところにピクトさんがいらっしゃる可能性が高いです」
注意を促すことが発生しそうなところにピクトさんあり。子どもがぶら下がったり、忘れ物がありそうなところなどで、率先してふざけたり置き忘れたりするのがピクトさんの仕事というわけだ。なるほど。

真剣な面持ちで園内マップを見る内海さん
注目ポイントはこれ
行ってみましょう

マップの中にピクトさんが描かれているのか、と思ったら違った。内海さんが注目したのは園内にある植物園温室の一時閉館のお知らせ表記だった。
「こういう工事中の場所にピクトさんがいらっしゃる可能性が高いです」
「なるほど。行ってみましょう」


 

 
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