しばらく走りましたが、モノレールは歩くよりちょっと速いくらいのスピードで、まだひたすらに斜面を上へ上へと登って行きます。この角度をこのスピードで登るにはこの乗り物しかあり得ないわけで、距離と標高が同じくらいの速さで増えるという、初めて体験するエクストリームなのんびり感。不思議なことにこれが何だか楽しいのです。
また、周囲は見渡す限りの森林で、よく観察すると小さな沢が流れていたり、岩の隙間から水がにじみ出ているという、大河川の最初の一滴、みたいな光景も見られます。
やがて下り線が大きくカーブして森の中へ消えてゆきます。このまま登り続けて頂上をぐるっとまわって、あとで向こうから戻ってくるという仕組みです。 |