オキナワキノボリトカゲ
オキナワキノボリトカゲは奄美と沖縄、それと九州の一部にのみ生息する珍しいトカゲだ。全長は20センチ以上ありそうだが、そのほとんどが長い尻尾。人が近づくとらせん状に木を周りながら上へと逃げていく。その様がまたとてもかわいいのだ。
しかしそのかわいさがうけてペットとして捕獲されることも増えているのだという。それ以外にも沖縄にハブ退治のために持ち込まれた外来種マングースが、ハブを食べずにこのトカゲを食べたりするらしい。まずハブ食えよ、とか思うが、僕がマングースだったらやっぱりハブは怖いのでトカゲを狙うだろう。かつては街路樹にもいたこのトカゲだが、徐々に数が減少し、こういう人里はなれた山の中でしか見られなくなってしまった。今では環境庁指定の絶滅危惧種にまで認定されている。ここにも人間の都合で危機にさらされている自然があった。
それでも一度目がトカゲモードに入ると、あちこちの木でじっとしがみついている彼らを見つけることができた。オキナワキノボリトカゲ(特にオス)は縄張りをしっかりと持っているらしく、トカゲの一匹いる木とその周辺には他の固体はいないのだそうな。かっこいい。 |