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土曜ワイド工場
 
自転車フォークリフト
介護者がいれば坂道もらくらく(押せるので)のシニアベロ。

名前が前後ともに書かれていて非常に分かりやすい。

 

おばあちゃん用自転車シニアベロ

フォークの隣に置いてあったシニアベロは後ろに持ち手がついていて、介護者が支えることができる自転車だ。すり足の老人のために、と、またがらず腰掛けるだけで乗れるようになっている。構造は大人の三輪車といったところだろうか。

運転してみると、足の回転がそのまま車輪の回転になり、小回りも異様に効く。二十年ぶりくらいに乗ると三輪車って改めて楽しいものだなと思う。

腸腰筋(ちょうようきん) という寝たきりにならないための重要な筋肉は、自転車に乗らないとなかなか鍛えられないらしい。「年寄りは食べて動いて、ってやらんとあかんね。」とお年寄りの体を心配してできたのがこれなんだそう。

 

桜、電車、猫。

阪上さんのお母さんは今年80才になり、阪上さんはたまに電話をかけるときに「あれ覚えてる?」「桜、電車、猫。」と3つの言葉を暗号のように確認するらしい。お母さんの脳トレだ。

阪上さん、それぼくも覚えていいですか?と聞くと「桜とかやなくてもなんでもええんですよ。」と照れ笑いを浮かべていた。

しかしここは桜、電車、猫の阪上チョイスだ。よく分からないけど、ほんわかしてて良いじゃないか、多分。元素記号なんかより断然覚えやすい。桜、電車、猫。いつ阪上さんから脳トレ電話がかかってくるやもしれない現在、みなさんも覚えてみてはいかがだろう。

 

阪上さーん、こっちの洒落てますねー。

ところでピンクの象というのは何かの隠語でなかったか。

 

象をかたどった2人用自転車

シニアベロの次は象を模した自転車だ。こういうほんわかしたのがスタンダードな変り種の自転車なんじゃないだろうか。

2人でこいで1人にハンドルがついている。子供サイズだったが操作してみるとこれもまあ三輪車感覚で楽しい。

あー、これも楽しいっすねー、と何気なく言うと阪上さんが少し苦い顔をして、あくまでも子供用だという。足下に板がついているのが見えるだろうか。子供はガンガンこぐのだが、ストップさせる際に足で止めてしまう子がいるらしい。相当なスピードが出ている場合、足が下に巻き込まれて怪我をする心配がある。親はもっとブレーキから教えないと!と阪上さんは憤っていた。

教育問題(自転車の)はいいとして、最近はPL法やら何やらで、危なそうな自転車にはNGが出るようになったらしい。現状の不満を色々聞いていると「こんなんより最高傑作見てくださいよ!」と阪上さんから提案があった。

 

最高傑作登場

こんなものでなく最高傑作を見てくれ、と阪上さんが案内してくれたのは同じく2人乗り用の自転車だった。

3輪でなく2輪になってて、あとはハンドルが2つある。これのどこが最高傑作なのだろうか。

フォークに比べ、そこまで変わったものでもない気がする。

バイバイサイクルの試乗

今日初めて道に出た。2輪なのでスピードがつかないと倒れてしまうのだという。この辺りは坂が多いのだが大丈夫だろうか。

二人並んだ「side by side」状態なのでバイバイサイクルと名前をつけた自転車らしい。価格は20万8900円。「目の見えない人でも乗れるように」と片側を固定ハンドルにしたそうだ。

また社会的道義をベースに作られたことになっているが、これもどうにもおもしろの後付けのような気がしてならない。


こわもての男と50代の男が坂を下るという絶望的な動画。

竹馬の友?刎頚の交わり?ともかくこの一生の友達感は!

こういう映画。

 

いつでも悪夢のバイバイサイクル

参った。すごい。モンスターだ。同行者ともに大絶賛してしまった。

2つあるハンドルのうち1つは全く動かない。ただの持ち手でしかないのだ。そして2輪なので倒れやすい。「私を信じて乗ってください。」そう言った阪上さんの横顔が渋く光る。

固定ハンドル側に乗り、坂を下る。スピード感はそのままに、ハンドルが全く動かない。あれだ。これは悪夢だ。ブレーキが効かない自転車に乗るような悪夢そのものだ。スリルに加えて悪夢。最高傑作の意味が分かった。最高に面白い。

20万円でいつでも悪夢だ。とある自転車テーマパークでもこれを購入したものの、子供たちが大勢いる現場には恐すぎるだろう、という判断で出してないという。どんな自転車なんだ。しかし坊ちゃんたち、これに乗らんという手はないぜ。

そして阪上さんが「信じろ。」といったように、ハンドル操作を預けていると不思議な連帯感が生まれてくる。何なんだこの感覚は。何よりこの「一生の友達」感溢れる絵づらは何なんだ。

とにかくこの瞬間から阪上さんのことを一生の友達と思うことにしたのだった。


 

 
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