これで土台は手に入った訳だが、あとは彩色の為の道具である。梅村さんからアクリル絵具が最適だと聞いた。大陸貿易さんが取引をしている世界堂に彩色用の一式が揃っているらしい。
「世界堂さんには、この白木のマトリョーシカも売ってますよ」
と、梅村さん。ってことは、あれだ。最初から世界堂に行っていれば、そこで全て用が足りた訳だ。
ちょっと遠回りしてしまったが、輸入元ならではの耳より情報を聞かせていただいた。
もし、オリジナルのマトリョーシカを作りたければ、ロシアの工房でサンプルを作ってくれるらしい。完成までに2ヶ月はかかるが、自分のデザインをプロの職人さんがマトリョーシカにしてくれるのだ。今回の企画にはとても間に合わないが、それはそれでお願いしたいと思った。 |