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ロマンの木曜日
マトリョーシカをつくろう

『平均顔』のマトリョーシカ

白木のマトリョーシカに描いていくのは、「平均顔」である。「平均顔」とは、ウェブマスターの林さんの企画で作成された平均顔を僕が似顔絵に起したものである。(「デイリーポータルZ読者の平均顔」)



「平均顔」

この平均顔は、先月行われた「トートバックリアルタイム生産」という企画の為に描いたものである。事前の人気投票によってトートバックの生産数を決めたのだが、僕の「平均顔トートバッグ」の支持率は7%。他の追随を許さない不人気ぶりであった。当サイト水曜日ライターの藤原君から「僕のお母さんは平均顔のトートバックを買いました」と言われ、「ありがとう」と苦笑いで返す事しか出来なかった。そんな藤原君も自分の企画の際(「おてふきで洗車」)、「平均顔」Tシャツを着て登場していた。もしかしたら、家族ぐるみで僕をからかっているのかもしれない。

そんなほろ苦い「平均顔」にもう一度だけチャンスを与えたい。トートバックという媒体との相性が悪かっただけで、マトリョーシカにした途端に人気が出た、という話もない話ではない。がんばろ。



作業開始、まずは下絵から

マトリョーシカ作りのために以下の道具を用意した。



白木5体セット アクリル絵具と仕上げ用ニス
筆各種 仕上がりイメージ


もちろん、マトリョーシカを作るのは初めてなので、手探りで作業を進めていくしかない。ロシアの職人さんたちがどのように絵を描いていくのか、まったく情報がないのだ。

まずは鉛筆で白木に下書きをする事にした。
その下書きをアタリにして彩色していく。



鉛筆で下書き

こんな顔になった


しかし、これが想像以上に難しい。白木という素材自体描きづらいし、曲面なので湾曲具合を計算しながら描かないといけないのだ。

何度か描き直して、なんとか平面の平均顔に近い形にこぎ着けた。



一応、オッケーテイク

こぎ着けた、とか言っときながらこれである。

平面とはまた違った趣で、人気の出る気配もない。東国原知事、もしくは僕の叔父に似ている。

何度描いてもこれ以上はうまくいかないので、残り4つの白木にも同じ顔を描いていった。白木のサイズは、一番大きいダルマの高さが16.5cmで、それから12cm、9cm、6.5cm、4.5cmとサイズダウンしていく。



下書き完了

下絵の次は彩色である。
スーツ姿にしようか、普段着にしようか、少し迷ったが僕の画力ではどちらも無理だという事に気付いた。ここは、顔以外の部分を単色で塗りつぶしてしまおう。そう、たらこキユーピーの要領だ。
(参考企画「たらこキユーピーになりたい」)

これで着地点が見えた。
僕が作るオリジナルマトリョーシカのタイトルは「たらこ平均顔」である。


ゴールが見えたので、さっさと色を塗っていきます。



まずはたらこ部分からアクリル絵具を塗っていく 小さいダルマは指にはめて塗る
たらこ部分の彩色完了 続いて顔に色を入れる
黒い絵具で線を描いていく 最後に仕上げのニスを塗る


ニスを二度塗りしたら、いよいよ「たらこ平均顔マトリョーシカ」の完成である。
ここまで6時間くらいかかってしまった。

次ページでその全貌が明らかになる。




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