デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ちしきの金曜日
 
衝撃の廃墟/旧長崎刑務所を訪ねる

 

工場

懲役の人は日中、作業を行う。そのための工場が何箇所かある。(禁錮の人は監獄に拘置されるだけ)

いずれも、床が抜け落ちるなど、ここも損傷が激しかった。


風でカラカラと回っていた換気扇


作業しやすいよう蛍光灯が低い位置にある。
床には鳥の糞のようなものがたくさん落ちていた。
が、鳥ではなくてコウモリの糞だそうだ。

この番号、何かわかるだろうか?

風呂

こちらは風呂。一人3分、などと時間を決められているので急いで入らなければならない。先ほどの番号は、風呂の順番待ちのためのものだ。番頭台みたいなところには監視が立つ。


病棟

医療施設もある。
病棟は途中で建て替えられたらしく、損傷の度合いが比較的小さかった。病気にかかるとこちらに移される。手術室などもあった。

が、噂によると、刑務所内ではあまり満足のいく治療は施されないんだとか…。


囚人が入る場所はだいたい同じ感じだった
すごいやばい菌が繁殖してそうだった畳

 15年放置された100年前の建物は、想像をはるかに絶する廃墟っぷりで、その異質な光景にはしばしば鳥肌が立った。来てよかったと思った。こんなすごいものを壊すなんてもったいない。

 が、一方で廃墟・刑務所といったものに嫌悪感を抱く人もいる。いや、そっちの方が圧倒的多数派だろう。

 また保存するのは無理なほど損壊していることも、よくわかった。

敷地内に咲いていた花

 取り壊した後の、この土地の再利用方法はまだ決まってないらしい。会場で、「どういう利用法がいいと思いますか?」というアンケートを受け、とりあえず「資料館」と答えたが、正直あまりいい案が思い浮かばなかった。

 数年後はどうなっているだろうか。


 
 
関連記事
刑務所カレー
区画整理と壊れかけた建物
理想の地下歩道を求めて

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.