ちなみに、お味噌汁の具ももちろんタケノコであった。
あっさりした味付けのタケノコ御飯を、珍しいタケノコの糠漬けと一緒に食べる。…ああ、なんて贅沢なんだろう。どれもこれも本当においしい。
1年に23日しか営業しない
来週ここに来ても、もう食べられないタケノコたち。店のお姉さんに聞いたところ「昔は5月いっぱいくらいは営業してたんですけど、最近は旬を大事にするみたいで…」とのことだった。
「タケノコの時期以外はこんなふうに襖を開け放さないで、ほんのちょっとの部屋しか使ってないんですよ」とお姉さん。普段は家の主人夫婦が竹を扱った商売をしながら、静かに暮らしているのだという。
「じゃあタケノコの季節になると、家具を整理しなくちゃいけないんですね。さっき廊下で棚とか見ました」と言うと「そうなんですよー」と笑っていらした。
今年はいつから営業を始めたのか聞いたところ「4月の21日だったかな」と言う。ということは、…年に23日しか営業しないのか!
今さらながら、ものすごく贅沢なことをした気分になってきました。 |