●わくわく収穫まつり
◆種まきから42日後
葉っぱの感じも変わってきて、そろそろ収穫してもよさそうだ。土の中ではどんな風に育っているだろうか。さあ、では引っこ抜いてみよう
わりばしゾーンのものから抜いてみたのだが、一般的な大根をそのままちっちゃくしたようなものが登場。普通に生育してしまっている。
うまくわりばしと出会わなかったのか。むむ…。
同様に、石ゾーンの大根もごくごく普通。
両方ともそれなりの密度で障害物を設置したつもりではあるのだが、成長の過程で大きな影響を与えるまでには至らなかったようだ。微妙に障害をよけて普通に成長したといったところだろうか。
障害としては一番ハードで、生育過程でも独自の様子を見せたプラ板ゾーン。引っ張ってみると、下から抜け出てくるというのではなく、土の中を横に這っていた根が確認できた。
わりばしゾーンの大根と比べると、かなり成長度が違う。土の深さはこれほどまでに影響があるのか。
くねっと曲がった大根を期待していたので、それとはちょっと違う結果になりはしたが、ここまではっきり違う差が出たのでそれはそれでおもしろいと思う。
残るはひとつ、金網ゾーンだ。
今までとは違う手ごたえの引き具合。金網ゾーン全体の土が盛り上がるのだ。
そのまま引っ張る。このゾーンでは2本の大根が育っていたのだが、片方を引っ張っただけで両方とも土や金網ごと抜けてしまった。これは食い込みが期待できる。
土を洗い流すと確かに金網を越えて成長しているのがわかる。ただ、股が割れているというのではなく、締め付けられているように育っているのだ。
金網を外すと、大根にはそのあとがくっきり残っていた。なんだかとても苦しそうなことしてしまった感じがする。
●難しかった股割れ大根づくり
結局、意図したようにはできなかった。土の中の障害物が股割れの原因になるのだとは思うが、きれいに股割れが起きる率はそれほど高くないのかもしれない。
それでも、ある程度個性が見られる大根が育ったのは楽しかった。後日サラダにして食べたらおいしかったです。