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ちしきの金曜日
 
ビルの上から見たビルの屋上たち
 


 高層ビルの展望フロアに行って、景色をぼーっと眺めることがある。新鮮な風景に気分もリフレッシュする。

 始めは遠くの方を見ているのだが、いつもだんだんと視線が近くの方に向いていく。ビルの近くに建っている別のビルの屋上を見るのが面白いのだ。

 意外とバリエーションがあるそれぞれの屋上。密度や用途もいろいろだ。

 今まで無意識に眺めてきた屋上たち。今回は意識的に屋上ばかりを眺めてきました。

小野法師丸



●普段は見えない屋上を見る

  ビルと言えば、下から見上げることが自然と多くなると思う。それはそれで面白いものが見える場合も多いのだが、どうしても屋上には目が届かない。

 そんな屋上を見ることができるのが高層ビルの展望台。今回は景色ではなく、屋上を見るために展望台を巡ってみた。


埼玉県・大宮の「大宮ソニックシティ」
縦横無尽に広がる埼玉がそこにある

 最初にやってきたのは、埼玉県の大宮駅そばにある「大宮ソニックシティ」。まず、名前がかっこいい。31階建てのビルだ。最上階の展望ゾーンからは、広がる埼玉がよく見える。

 さて、目を遠くからだんだん近くに移し、今回の目的である屋上を見てみよう。


ベーシックなオフィスビルの様子

 機械室っぽい施設、エアコンの室外機、ダクト。無骨なたたずまいになぜだか魅力を感じる。謎の施設に入りたい。休憩時間に無意味に行きたい。

 でっぱりの上にさらなるでっぱりがあるのもいい。それが何であるのか知りたくなる。


こちらも似たようなタイプ
この密度がたまらない

 規則的に並んだエアコンの室外機は、密度が高まれば高まるほどグッと来る。羽根の回る音と振動とを想像して、そこにたたすんでいたくなる。


周囲を取り巻く気になるレール

 こちらも似たタイプだが、屋上の外周をぐるっとレールのようなものが回されているのがわかるだろうか。実はこのようなものがある屋上、今回の観察の中でいくつか見かけた。

 不思議に思って調べたところ、どうやら窓を清掃するためのゴンドラを吊り下げるためのものであるらしい。なるほど。


物干し竿もいい味出してる
あ、まさに今干してる

 無骨な様子もいいのだが、生活につながる形で活用されている屋上もまた別の味がある。やはり代表的なのは、洗い物を干すという目的だろうか。

 このビルからもいくつかそんな様子が見られた。個人的には屋上に気軽に上れる環境に置かれたことがないので、ついつい憧れてしまう。

 

●かっこいい都会の屋上たち

威圧感すらある東京都庁
コンクリートジャングルというあれか

 続いてやってきたのは東京・新宿の都庁舎。48階建てと、先ほどのビルよりさらにグッと高い。

 窓から見える都会の景色もすごい。ところどころに緑が見えつつ、いろいろな高さのビルが林立している様は、いつ見ても面白いと思う。さて、目を屋上に向けよう。


かっこいい
キムタク並みにかっこいい

 場所柄から同程度の高さの屋上が目立つ。上から眺められないのは残念だが、それでも地上からは全く見えない様子が見て取れる。

 特徴的なのは「ビルonビル」とでも言うべき構造だろうか。すでにかなり高いビル本体に飽き足らず、さらにビル的なものが建てられているのだ。

 人間の欲望の果てしなさを表しているのか。そしてそれをかっこいいと思ってしまう自分の回路がわからない。


しびれます
屋上のイメージを超えた屋上

 さらにはデザイン性の高いものも見られた。「こんなところに凝るか!」と言いたくなる様子。だって、普段は人に気づいてもらえないではないか。

 意味や用途はわからなくても、屋上の上にさらなる意匠があることで気分が高まる。


緑も見えてなごめそうな屋上
中を何が通っているのか気になるダクト

 低層ビルの屋上に目を移すと、また別の雰囲気が漂う。学校の屋上のような風情のもの、ダクトくねくねで想像力をかきたてるもの、個性豊かだ。

 関係者は立ち入り禁止というイメージがあるのも、屋上の魅力なのだと思う。遠くから眺めることしかできない自分の中に、憧れが募る。

 

●落ち着いた風情の景色

いつ見てもとんがってます
ビルたちもにょきにょきと元気

 続いて訪れたのは東京タワー。ここには2つの展望台があるが、今回は地上120mの高さにある大展望台の方から眺めてみた。

 大宮とも新宿とも違う景色。いい感じだ。


ぎゅぎゅっときてます
なんというか、濃い

 目についたのは密度高めの屋上たち。物置風の建物や排気関係の設備が肩を寄せ合うようにして詰め込まれている。大宮でも似たような構成のビルが見られたが、こちらの方が凝縮度が高い。

 秘密基地っぽくもある屋上。ここでかくれんぼをしたらとても楽しいだろうなと思う。


遊園地のアトラクション風でもある
プレーンながらも建物の形状を生かした屋上

 新宿とは別方向のデザイン性も見られた。左の屋上は、建物本体とのカラーコーディネーションがすばらしい。色合いと相まって重厚感があふれる感じにもなっている。

 右のはごくシンプルな屋上。その分、建物全体の形がよくわかる。スパッと切った断面図のようでもある。


なんか活用してるっぽい
なごんでる人たち発見

 積極的に活用されている屋上もあった。左の写真、緑のシートの上に置かれてのは、大きな画像で確認してみるとベンチだった。ああ、座りたい、できれば寝たい。

 右の写真では屋上を楽しむ人たちを発見。クーラーボックスから飲み物を取り出す様子も見られ、かなりジェラシーだ。


今風とも言える植物系

 全面に植物を生やしている珍しい屋上もあった。新しいタイプのことをしているものを見ると、「おお、おしゃれ!」と一瞬思ってしまう。

 きっと何かしらのメリットがあるのだろう。そこで育った野菜を食べてみたいと思う。

東京タワーではノッポンが人気でした

●そこかしこにある死角としての屋上

  よくよく見ると思っていた以上に個性があった屋上たち。いちいち「ふーん」と感心しながら見ていた。

 隠しているというわけではないが、普段は目にさらされることの少ない屋上。改めて見ていると、そこに漂う空気のようなものまで想像されるのが楽しかった。

 余談ですがサンシャイン60は、あんなに高いビルなのにちゃんと屋上に出ることができるうれしいビルです。ライブ感ある高層屋上を味わいたい方にはおすすめのスポットです。


 
 
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