デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ロマンの木曜日
 
アリの形の砂糖を作る

ほうらアリでしょう。※4層ゼリーはキッズのママ、友人提供のもの

 

結論:アリは大群でこそアリである

そうでした。

アリは一匹だとなんの力もない、大群だからこそアリの威力を発揮できる。

まさにそのことを思い知ることで、私の作った「たぶんアリ。あるいはクモ。」を、なんとか「アリ」として見ることができます。


ほーうら
ほーうら、ほーうら


アリ砂糖:その原点にかえる

大群にメロメロになってすっかり忘れていました。

アリ超極小プロジェクト当初の目的は、私の砂糖減量にあったのでした。

ふつうならコーヒーか紅茶に砂糖を入れるところですが、黒々とした立派なアリたちをより際だたせるため、本日は牛乳というステージをご用意しました。

 

一旦底にしずみ、浮かび上がるアリたち

砂糖よりも着色料に恐怖

一杯のマグカップに砂糖大さじ3杯。(大盛り)
これが私の加糖比ですが、今回は少し小さめのカップなので2杯で挑戦です。

牛乳にしたのは正解でした。

私はアリの溶けゆくサマにおののいて減量できると思っていましたが、それにはまったく動じず、色の方に驚愕します。

なんだなんだこの色は……。

スプーンのうえではさらにアリ度が増します
アリ地獄……

 

超極小プロジェクトアリ砂糖大作戦:勝利宣言

あの色をしても私に砂糖を減らさせる威力はありませんでした。(だって砂糖は黒くないからね)
超極小プロジェクトアリ砂糖大作戦は、失敗におわったといえます。

しかし、我々が苦労して制作したあの黒い物体は正真正銘「蟻」であったと断言してもよいでしょう。

なによりも子どもたちの反応です。
お母さんに「ダメ!」と言われつつも

「五匹だけ!おねがい!いいでしょー!」

と大切に大切にアリをチビチビ食べてくれた小4のゲストくん。妹のゲストちゃんは「コーワイー!」とふくれて一匹も口に入れてくれませんでした。


愛おしそうにアリを見つめるゲストくん。酒のつまみに塩をチビチビするオヤジのように味わいます
実は「食べたい!でもコワい!」と葛藤していたゲストちゃん。春には新一年生なんだから食えよ!

グッフッフ……。

単純明快なアクションを見せてくれる二人を前に、私は「大成功……」と確信しました。

「たぶんアリ。あるいはクモ。」と思ったアナタには、ぜひ素直で純粋な子どもの心を取り戻してほしいと願ってやみません。

翌日、大切に「アリ砂糖」を持って外に出ました。

本物の蟻んこが、この「アリ砂糖」を持ち運ぶサマが見たい!と思ったからです。

というよりむしろ、最初からそっちの方が本命で、仕事中にこのイメージが浮かんだ私は奇声を発したほどコーフンしました。

「アリがアリを運ぶ!行列で!」

アリンコ一匹いなかった……

東京では、サクラ開花宣言もあったようですし、春本番。

本格的にあたたかくなったら、アリにアリを運ばせてみせます!


 
 
関連記事
アリ塚をほじくって飲み会を
昆虫食のひるべ
甘い食卓

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.