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はっけんの水曜日
 
愛のチョコ・カレー作り

(text by 大塚 幸代



飲み会などではチョロチョロと、人に言っちゃっている、自虐ネタなんですが。
実は昔、好きだった人のエピソードが、倉田真由美さん著の『だめんず・うぉ〜か〜』に載っているのです(何巻のどの話なのかというのは、当たり前だが秘密です)。
もちろん私が出演して、くらたまさんに喋ったわけではなくて、出てくる女子の中の、むかしのボーイフレンド話の中での出演者。
コンビニで『SPA!』を立ち読みしながら、「あ、これ、彼だ…」と分かった時は……凍りました。凍りましたとも。
なんでしょう。「キミ、見る目ないね! ほんっとーにないね!」という、お墨付きを頂いたような。女の勲章ってやつですか。モンドセレクション金賞、みたいな。
いや……こんな風に書くと、私が過去に惚れた男子が、全員アレなようですが、そんなんじゃないんですよ。たいていは、面白くて、やさしい人ばかりだったんです。ただ、まあ、変わった人が多かったですが。かなり変わった人ばかりでは、ありましたが……詳細説明は出来ませんが。出来るか。

そんなわけで、全国の、片思い&両思いの、恋する乙女の皆さんよ。今日はチョコをあげるのですか? 私は今年はパスすることにしましたよ。毎年本命には、デメル(ウィーン王室御用達チョコ)の猫の舌型チョコをあげていたんですがね。今一人ってことは、一回も成就してないってことで。……もう疲れた。で、もういいかげん、1年パスしてもいいかなーと思って。

いっそのこと、今年は自分を愛そうか。
そう考えて、前々から作ってみたかった、チョコレート料理に挑戦してみることにしました。

実は過去、当サイトで、チョコレート料理を取材したことがあるんです(ふしぎなショコラごはん」)。
その時の味を思い出して……作るぞ!!



用意したのは、鶏肉、チキンスープの素、たまねぎ、にんにく、チョコレート効果99%(←要するに甘くないチョコ)。

まず、たまねぎを炒めて……。

鶏肉(骨付きがベター、これは手羽元)を入れて、いっしょに炒めます。

水と固形スープを入れて、煮ます。

ぐつぐつ。

そこにチョコを、

投入!!

うわあ、チョコ汁!!

これに、チリ(唐辛子の粉)を入れながら、味を整えようとしたんですが……。


何を、どうやっても、
チョコとチキンコンソメの味しかしないーーーー!!!
何もハーモニーが生まれない。

正直、激、まずい。

というか、こんなにまずい食料、久々に食べたなあ、という勢い。

まるで、うまくいかなかった、私の恋みたいね……(適当)。

一応、本やネットで調べたレシピだったのになあ……たぶん、チキンとチョコの割合が悪いんだろうなあ、ノリとしては、外国人が、ダシもとらずにお湯に味噌をぶちこんで「ミソスープにならない!!」と悩んでる感じなのかなあ、と想像しつつ、あっさり企画変更。

カレールーを入れたら、きっとなんとかなるかな、と。つまり、チョコカレーの作成です!!

そしたら本当に、なんとかなりました。
すげえ、日本のカレールーはすげえええ!! 
遠くにカカオの香りのする、リッチな味わいです。これなら甘いものが苦手なダーリンにも、オッケーね!!
寝かせたら、さらに美味しくなる予感もしました。明日が楽しみです。

ちなみにビーフシチュールーとも合わせてみましたが……駄目でした。やっぱカレー、すげえええ。

■愛がなくても喰ってゆけます、が

チョコは媚薬と申します。カカオはその昔、薬として、金品として、愛の交わりのために、戦士や王侯貴族のために使われた、儀式と深くかかわる食べ物なんだそうで。
今やコンビニで『ダースのビター』とか買って、『ハケンの品格』とか観ながら、ぼりぼり食べているわたくしですが、本当はその、呪術的な力に対して、まったく期待してないわけじゃないんですよ。
チョコレートを食べて、心身ともに色っぽく! ええ、なりますよ! 
来年こそは!!


 
 
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