今日は特別
横山さんが6杯目のジョッキに口をつけた頃、僕は前出の書籍「肝機能をぐんぐん高める100のコツ」でショッキングな情報を見つけてしまう。
肝臓が一晩で分解出来るアルコールの量は、ビール大瓶で2本くらいらしいのだ。
「ってことは、横山さんの肝臓は3日先まで予約でいっぱいな訳だ!」
また林さんがうまい事を言った。
「何かもう、好きなものとか食べたいですね」
うまい事を言った後に、林さんがそう続ける。 分解出来るアルコールの量を知り、それまで張りつめていたものが一気に緩んでしまったようだ。
「まあ、今日は特別って事で」 「まぐろが良いって、遠い親戚が言ってましたし」
などといい加減な意見が飛び交うようになり、肝心会はいつもの飲み会へと堕落していく。「今日は特別」。典型的な酒飲みの言い訳である。
酔っぱらいながらも何とか肝臓を気遣ってる風ではあったが、
深夜2時。すっかり酒に飲まれてしまいました。
この日の酒量 ・中生ビール 31杯 ・黒霧島 5杯 以上
そこまでしても、飲みたいのだ
肝心会の前日、僕と林さんはお酒を抜いていた。1日抜いた方が、沢山飲めるからだ。万全の体調で沢山お酒を飲んで、尚かつ肝臓も元気。そうなる事を期待した肝心会であったが、案の定飲み過ぎて具合が悪くなった。
食事に気を遣ったり、ツボを押したり、どれだけ肝臓をいたわっても結局酒の量が肝臓のキャパを越えたら意味がないのだ。
と、そんな風に言ってしまうのは簡単だ。 でも、僕たちはあきらめない。おいしく楽しくお酒を飲みつつ、肝臓も健康。そんな状態を追求するため、これからもお酒を飲み続けるだろう。
肝臓ポイントその10:足を台の上に乗せて昼寝しろ