基本的に団地とはひとんちなので、興奮しても大声を上げるわけにはいかない。吹き抜け部に行ってみて撮影できそうな窓を見つけてもはしゃぐのは禁物だ。
■その後も一進一退の攻防は続く
もうすぐ34歳になろうかという男が夜中に団地を巡る。ただでさえそんな物悲しい行為だというのに、うまく撮れなかったりした日には「もういいや、帰ろう」 とくじけそうになるが、そんな弱音も上のように一度撮れてしまうと「次だ!次行こう!」と元気になってしまう。ギャンブルにはまる気分というのはこういう感じだろうかと思う。ちがいますかね。
こんな具合で、一晩に10個ぐらいのツインコリダーを巡ったわけです。徒歩で。