準備はできた
1時間半ほどかけて、ようやく20個分のヘリウム風船を作ることができた。
ひもの先にデジタルカメラをぶらさげて、浮くかどうか確かめてみる。
かろうじてではあるが、ちゃんと浮いている。
本当はあと数個風船をつけたかったのだけど、残念ながらここでヘリウムが底をついてしまった。とりあえずは浮いているこの状態で外へ出てみよう。
公園へ
ふだん歩いているまちなか、たとえば新宿や渋谷の街頭でこのヘリウムカメラを試せたらすごく楽しいにちがいないけど、それはさすがに危険だ。
人気のあまりない、近所の公園で試してみることにした。
広場のまんなかに行き、風船を放してみる。
浮力は本当にぎりぎりだったらしく、ちょっと横向きの風が吹いただけで風船は沈んでしまった。
それなりにきれいな景色が見える。ふだんからこんな視点で空を散歩することができたら、さぞかし楽しいだろう。
軽い釣り糸といえども長くなると重さにひびくのか、木を超える以上の高さには風船はなかなかあがらないようだった。うまく上昇気流がくるともっと昇りそうになるが、こんどは風にあおられて木に糸がひっかかりそうにもなるため、糸を伸ばすのを躊躇してしまう。
よしとしましょう
やってみると、風船を上げること自体が変わったたこあげのようで面白かった。
ただ、本当のことをいえば、もっと高いところまで見たいとは思う。50m、100m、あるいは高層ビルくらいの高さまで上げられたら楽しいだろう。でも事故があってもいけないし、これくらいでひとまずはよしとしたい。
機会があれば、もっと広い場所で、装備をそろえて再挑戦したいなあと思います。