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土曜ワイド工場
 
ティッシュボックスで山登り

山には虫がいた

えっちらおっちらと登山を再開したその時、山神から刺客が送られた。


「何っ!?」
「ハチだーっ!」

 黒っぽい服装が悪かったのかハチに襲われた。それにしても後から撮ったとはいえこの緊迫感の無さ。写真を見て愕然としてます。

 

失って気付くもの

 そんなことをしてるうちに右足のティッシュボックスがついに大破した。

 ほとんど役に立ってないと思ってたけど、歩いてみると壊れる前に比べて格段に痛い。役に立ってたんだ。

「別れの後に優しさに気付いたってもう遅いのよ」

 そんな声が聞こえた矢先、こんなのが現れた。


「なんで山に石があるんだよ!」(当たり前)

 続く続く続く石段。
 人が作ったのか自然にそうなったのかは知らないが、ティッシュボックスで歩くものにとっては厳しすぎる。早くティッシュボックス対応の山2.0が出てほしい。

 

登頂しました

 それでも何とか登りきる。そしてついに・・・


「あ、あれはもしや!」

やったー頂上だー!

 ついに頂上に来た。おそらく世界で初めてティッシュボックスで山を登った人じゃないだろうか。偉業達成というより世界でひとりぼっちな感じだけど、最後までやりきった感動に打ちひしがれた。

 なのになぜか直立不動で顔に影が差してるが、感動するとそうなるたちなので気にしないでください。



 最終的なティッシュボックスの状態。

 この山登りはティッシュボックスの素材の紙を山に還す旅だったんじゃないかと思うぐらい損失してる。そんな工程を乗り越えたこの神々しき雄姿、きっと読んでくれた方のみならず某前首相も感動してくれることだろう。

実用性を超えた美術的価値の高い逸品

 結局ティッシュボックスの実用性を検証するために山まで登ってしまったが、 靴としては歩きにくいうえに使えるのは1日1回だけという結論が出た。これは靴として致命的かもしれない、 なにしろ一足100円とすると、100日で一万円。1年ではすごい値段になってしまう。

 でも一般的には安いものより高いものの方が価値のあるものなんだから、 ティッシュボックスはガラスの靴のような美術品として家に置いておくべき靴なのかもしれない。

 あ、それ普通のティッシュだ。

下山後入り口で見た看板。2kmなかったよ。

 

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