続いて紹介するつり橋はこちらだ。先ほどのよりもしっかりしている作りが見て取れるのではないかと思う。
なんかちゃんとしてる感じが頼もしい
先ほど紹介したつり橋にあった見た目の不安さがない。もちろん先ほどのものもしっかり強度を計算して作ってあるのだと思うが、見た目のインパクトがすごかった。
その点こちらは安心感がある。もちろんつり橋であることには変わりがないので、全体を見るとそれなりにおっかない。
このつり橋、今回まわった中では街に近い方に架かっていることもあってか、特に観光スポットとなっているわけでもないだろうが、なんとなく人でにぎわっている。
そういうわけで、また別の怖さが発生するのだ。
知ってか知らずか、みんなガンガン渡っている。先ほどのものよりビジュアル面での信頼性が高いためか、ファミリーな感じのみなさんも楽しそうに渡っているのだ。
大丈夫なんだろうか。別の角度から迫ってくるドキドキ感。人がはけるのを待って、自分も渡ってみる。
楽しいとは思いつつ、やはりつり橋の怖さが心の奥の方ではぬぐいきれないのか、こうして改めて写真を見てみるとなかなか笑顔という感じにはならないものだ。
さて、続いてのつり橋は再びスケルトン度の高いホネホネ感あふれるつり橋だ。
歩く部分が細い、手すりが低い、下がスケスケ。おっかないつり橋の条件は三拍子しっかりそろっている。看板に言われなくても、ここで遊ぶ心の余裕はない。
それに加えて、また別の怖さをかもし出す表示もあった。
こうして言われると、別の始めから山芋や石をみだりに取りつもりはなくても、なんだか背筋がしゃんとなる。山芋を取るな、という注意が個人的には新鮮だ。
山芋や石を取ったりはしない。改めてそう誓ったところで、橋を渡ってみる。
そういうつもりのない奴だということは、私の様子を見てもらえれば警察署や市役所の人たちにもたぶんわかってもらえるのではないかと思う。
下のスケスケ度が非常に高いうえに、急に強い風が吹いてきた。まずい、あおられる。
落ち着いて足を踏ん張り、風がおさまるのを待つ。……よし、少し弱まってきただろうか。緊張して体をこわばらせていた分、力を抜いたときの脱力感が強い。思わず座り込む。
さあ、まだまだたくさんのつり橋があるはず。新たなる怖さを求めて次を目指そう。