デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示


ロマンの木曜日
 
気圧の谷に行って来た

目的地は近い
天気は大荒れ
ようやく見つけたビジネスホテル

深夜4時。御前崎付近に到着

パーキングエリアに寄ってネットに繋いだり、気圧を測定したりしていたら予定よりも時間がかかってしまった。

御前崎市内に入ったのが午前4時だった。

御前崎に着いたのはいいが、あと5時間どうしよう?

港に車を停めて9時になるのを待つか。でもこの嵐だ。高潮がやって来てさらわれでもしたら大変である。ホテルで仮眠したい。

勢いに任せて車を走らせて来たが、事前にホテルの予約はしておくべきだった。午前4時から泊めてくれるホテルなんてあるだろうか?

御前崎港周辺にある旅館、民宿を何軒かあたってみたが、誰も起きてくれない。御前崎市内を車でぐるぐる周りながら眠気と戦う。

もう限界だ。道ばたに停めて仮眠するしかない。あきらめかけた時、煌煌と輝くビジネスホテルの看板を見つけた。「サンシャイン浜岡」。お願いします、土間でもいいので私を休ませてください。と卑屈になるまでもなく、普通にチェックイン出来た。朝の4時30分でも受け付けてくれる心の広い宿、サンシャイン浜岡は高速インターネットも無料接続である。

サンシャイン60で気圧の谷のアドバイスを受け、サンシャイン浜岡で「気圧の谷」を待つ。サンシャイン繋がりの偶然を感じつつ、それでも僕が待つのはサンシャインではなく低気圧、という人生の不思議である。

ここで3時間ほど仮眠をとる。




御前崎、朝9時。気圧の谷が現れた!

夜はすぐに明けてしまい、ほとんど眠る事が出来なかった。
果たして「気圧の谷」は現れたのか? 当日、朝9時の天気図である。


2006年4月16日9時の実況天気図。資料提供 https://tenki.jp

日本海側の低気圧は予想よりも東に進んでいるが、太平洋側はほぼ予想通りである。


2006年4月16日9時、御前崎の気圧

気圧計の表示もグッと下がって1004.4ヘクトパスカルとなっている。夕べまでは1014ヘクトパスカルであったから、かなり下がっている。これはもう、正真正銘「気圧の谷」だろう。

ホテルのチェックアウトを済ませ、御前崎港に向かった。
夜中の強風はおさまっていたが、雨は依然降り続いている。


気圧の谷

ここが「気圧の谷」である。

と言い切るしかない。
見た目には、ちょっと天気の悪い港、くらいにしか見えないかもしれない。でも、

ここが「気圧の谷」である。


風車がまわる

こうして僕は念願の「気圧の谷」に立つ事が出来た。

で?



< もどる つぎへ >
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ

 
Ad by DailyPortalZ
 

アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation