壮大なスケール
どこまでも、まさに山のように高くそびえ立つ姿。
比喩表現ではなく、実際に山と同等のサイズで家の塊りがそこにある。
近づいていくと、どこかから狙い打たれそうな感覚を覚える。
そういえば宇宙戦艦ヤマトに、こういう敵出てこなかっただろうか?
この家々を攻略するのは並大抵の戦術では歯が立たない。なによりも部隊の士気を維持するのが大変だ。
三国志でこんなエピソードがあった。咽喉の渇きで部隊の士気が下がっている状況を見て、曹操が
「あの向こうに梅の木がたくさんあるぞ。もうすぐだ。」
と言った。酸っぱい梅の味を連想させて唾液を誘発させ、咽喉の渇きを忘れさせたのである。
普通の家々を見ながら、そんなエピソードを思い出した。
辺りには桜が咲いていた。 |