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特集


ちしきの金曜日
 
フランス1万kmまじ聖地への旅

教会の名前が書いてある。フラッシュ使いました

迷いの城

思わず長居をしてしまったので、これでは本当の目的だった「サン・ミッシェル・デギレ礼拝堂」に行き着かない、と大聖堂を出ることにしたのだが、ここからがまたひとつの旅の始まりだった。なんと、城から、じゃなくて大聖堂から出られないのだ。

・最初の扉
なんだか宝物展示物小部屋みたいなところに入ってしまった。ポストカードとか、おみやげも売ってる。
・第二の扉
中庭みたいなところに出る。どこだよ、ここは。
・第三の扉
また別の礼拝堂に出る。こんなにいっぱい礼拝堂があるなんて。思わず十字を切ってお祈りしました。
・第4の扉
最初に入ってきたところとは違う出口。どこですか、ここは。

 

狛犬みたいな像。10世紀製。とけてるよ、もう
ま、出口だからいいか、どうせ小さな町だし。と歩き始めたのだけれど、ここがまた中世の小道。『薔薇の名前』を思い出してください。迷路です、ほんとに。これは全然中心街に出られないなー とさすがに10分くらい歩いてもう一度大聖堂に戻ることにした。途中で「案内所」を見つけて入ろうとしたら「巡礼者のための案内所」でオフシーズンの今は閉鎖されていた。泣きそう。

久しぶりに会った町の人:なんでも聞いてみよう

尼さんに感動される

なんとなくまた大聖堂が見えてきたところで、たぶんさっきお祈りをしていた尼さんの二人連れに会う。80歳?90歳?ものすごく年寄りの尼さんたちです。もういいや、こうなったら誰にでも聞いてやる。「私はいったいどこにいるんでしょ」と『地球の歩き方』のめちゃおおざっぱな地図を見せると、「あらー この子フランス語しゃべってるわー」「あ、はい」「まー あなた韓国人?中国人?」「日本人です」「あらー!よくまあ来たわねー!教会は、ほら、もうすぐあそこよ。見えるでしょ。えらいわー。がんばるのよー」と、二人で私の肩やら背中やらをなでてくれます。まるで私がご神体みたい。さっき教会には行ってきたんですけどね、なんて言わずに「うわー よかった。どうもありがとう」と大聖堂に向かう。


 

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