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ちしきの金曜日
 
フランス1万kmまじ聖地への旅

町の中心に立つ武器屋。うそ。不動産屋らしい。

ル・ピュイ・アン・バレーに到着

バスはこのへんちくりんな町のまわりをぐるりと一周しながら、中心部へと降りて行く。運転手さんに「教会に行きたいんだけど、ここで降りていいのか」と聞くと、そうだと言うのでひとり降り立つ。既に3時。帰りのバスは5時45分に出発だ。バスは駅から出るという。駅ってどこにあるんだろう。不安に思いながらも、とりあえず歩き始める。

思っていたより大きな町。
観光地らしく、みやげものやもいっぱい
意外とふつうの町というか、ムードはちょっとベニスに似てる。ヨーロッパによくある古くからある町。小さな路地と石畳。決して田舎くさい感じはなく、どちらかというとお洒落。かわいいお菓子やさんがいっぱいある。でも私には2時間45分しか時間がないのだ。カフェでお茶する時間もなく、カンで教会があった方へと歩いてみる。方向音痴のくせに、冒険家である私。

奥に見えるのが第一の教会。神父さま助けてください

第一の教会へ

バスで到着して5分で第一の教会に至る坂道を発見。画期的だ。写真で見るとわかりにくいが、かなりな急坂。そして無人。『地球の歩き方』の地図なんてまったく役に立たない。奥に見えるのがペレリナージュ「遠路の巡礼」の出発点、ノートルダム・デ・ピュイ大聖堂らしい。おお、いきなり大物にぶちあたった! 経験値を上げていないのに、そしてHPもなく、心の準備もなく、ボスキャラのいる城に乗り込む気分。そしてめちゃくちゃ寒い。クレルモン=フェランは異常気象か何かでものすごくあたたかいんだけど、ここはもっと山の中なのか、寒いです。修学旅行で永平寺に行ったときみたいだ。

出た。大物がいるっぽいたたずまい。ノートルダム・デ・ピュイ大聖堂
正面扉にいるエンジェル。ぶれてますが許してください
無言で、というかひとりだしまわりに誰もいないのでひたすら上る。教会の扉に至るまでの階段がものすごく広くて長い。(134階段だそうです) ほんとに誰もいないし。今日はやってんのかなー、ってレストランじゃないんですけど。もしかしたら休み?と思いながら、天使のいるばかでっかい扉を押したら、あいた。

中はほの暗い。小部屋に「どうぞ静かにお入りを」って書いてあるから、入っていいんだ、と思う。小部屋から小さな階段を上がるとまた扉がある。「静かに入って、しめてください」 なんか『注文の多いレストラン』みたいだなー。好きな世界なんですけど。これは現実ですから。フランス語がわからない人は、ここで帰っちゃいますね。と思うくらい、開放されてるけど、敷居は高いです。勇者しか入れない。


 

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