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特集


フェティッシュの日曜日
 

ディスカバー埼玉

フィーチャリング はまぐり刑事

僕は大学の4年間、埼玉で過ごした。

東京の私立大学のようなキャンパスライフではなかった。つたのからまるキャンパスやおしゃれカフェもなかった。あるのは中古車センターとつぶれたボーリング場を改装したホームセンター。あとバイパス。

あの風景が僕の思春期に与えた影響は大きい。埼玉へのねじけた愛情で埼玉をご案内します。はまぐり刑事も同行しました。(text by 林 雄司


はまぐり刑事:「こりゃー、袋とじ開けたな。駅で。」
 
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はまぐり刑事:「この自転車のハンドル、ヤンキーっぽくないか?」
  

行田のゼリーフライ

以前から行田のゼリーフライのうわさは聞いていた。実際に食べにいった人はおいしいという。

ゼリーのフライがうまいのか?アイスクリームのてんぷらみたいなものだろうか。

JR行田の駅を降りてベンチで荷物を整理していると、細長い紙が落ちていた。週刊誌の袋とじを開いたゴミだ。ほこりっぽい性が妙にエロティックだ。静かに僕のテンションがあがってゆく。

行田駅前の観光案内所でレンタサイクルを借りた。観光案内所は4時までとのこと。まあ、4時を過ぎることはないだろう、と思ったら。

「時間過ぎたらそこのポストに自転車の鍵いれておいてください」

なんとフレンドリーな。しかもレンタサイクルはタダだ。借りた自転車のハンドルがチョッパー気味なのも埼玉らしさを実感できてうれしい。

 

 

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ゼリーフライの駒形屋。
 
これがゼリーフライだ!

これがゼリー?

30分で水城公園という大きな池のある公園に到着。たくさんの人が釣りをしている。池のほとりにはゼリーフライの店、駒形屋がある。

ゼリーフライ、1本60円。

割り箸にささった小判状の揚げ物をうけとる。表面にはソースがひたしてある。

では、いただきます。

これは………、コロッケか?いや、コロッケよりももっともちもちしている。とにかく中身はゼリーではない。うまい。

※ 家に帰って調べてみると、ゼリーフライのゼリーとは「銭」がなまったという説や、洋風から発想してゼリーになったなど諸説あり、なかみはジャガイモにオカラをまぜたものだそうだ。

地元の高校生が持ち帰りで2本買っていった。なじんでいるぞ、ゼリーフライ。

 

 

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はまぐり刑事:「では、いただきます。」
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ゼリーじゃないよ

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水城公園。ヘラブナ、鯉が釣れる。
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ウコッケイが歩いていた。ノラ?
 

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