焼く前の、生のホットケーキのタネは甘くておいしい。 でも、食べるとおなかを壊すという。 でも、甘くておいしい。 でも、食べるとおなかを壊す。 でも、食べたい。 でも、おなかを壊す でも、食べちゃおっか。 んん、どうしよう。
(工藤 考浩)
生で食べると死ぬ
幼少のころ、時々母は僕たち兄弟にホットケーキを作ってくれた。 その様子をそばで見ていて、 焼く前の牛乳で溶いた状態のホットケーキのタネを、母の目を盗みながらぺろっと味見したところ、それを母に見られてしまい 「そんなの生で食べたら死ぬんだよ!」 と叱られたのを強烈に覚えている。 さすがに「死ぬ」というのは大げさだと思うが、その後の人生においても、「ホットケーキのタネを食べるとおなかを壊す」 という話しは何度か耳にした。
生で食べてはいけない
「ホットケーキのタネを生で食べるとおなかを壊す」という話しを時おり耳にするということは、それだけ「生で食べたい」という需要があるということなのだろう。
だって、おいしいんだもん
母に「生で食べたら死ぬ」と叱られたときの、あのタネの味は格別であった。 トロリとクリーミーで、とっても甘くって、バニラの香りが広がって、すごくおいしかった。
みんなも食べたいんだ
あれだけおいしいものを、他の人たちも食べたいと思うのも無理はない。 はっきりいってしまうが、なんせ焼いたホットケーキより、もっとおいしいのだから。
本当に、おなかを壊すのか
いろんな友達に聞いてみたが、ほとんどの人がお母さんから「生のタネはおなかを壊す。」と言われたことがあるようだ。 でもそれは、本当のことなのだろうか?