入口の問いかけがまたイカす!
博物館は工場の2階にあった。入口に飛び込んできたのは『自動車の原点』と題された説明書き。
そこには
『あなたはブレーキのきかない自動車に乗る勇気がありますか?』
という問題提議(問いかけ)が書いてあった。またもや一本とられた気分。僕もライターのはしくれとして、嫉妬してしまうようなキャッチである。そうだそうだ。確かにブレーキは大事だ。ありとあらゆる乗り物はブレーキの上に成り立っている。
ギリシャ・ローマ時代のブレーキを学べるぞ
この博物館大きく分けて3つのコーナーがある。ブレーキの進化の歴史や仕組みを学ぶコーナー、そして実際のブレーキ展示コーナー、そして体験コーナーである。
なかでもブレーキの歴史を学ぶコーナーはなかなか面白く、写真左のような図解入りの解説が加えられている。
ちなみに写真はギリシャ・ローマ時代のブレーキ。車輪に手綱を引っかけてとめていたのがブレーキの原型のようだ。なんども書くが、こんなことが学べるのは日本でここだけだと思う。面白い。
なんと博物館のかたに、直接解説をしていただきました。
ここの特長は館長さんが直々に説明をしてくれること。「小さな博物館」ならではのサービスがうれしい。説明中にこの博物館についていろいろうかがった。
梅田「失礼ですが、なんでブレーキ博物館なんてものをやろうと思ったんです? 」
館長「やっぱり普段はあまり(ブレーキに)なじみがないと思うんですよ。でもブレーキは車を動かす大切な道具なわけで、いろいろ知っていただきたくこの博物館をオープンすることにしました」
梅田「たしかに普段ブレーキのことなんて考えないですからね。お客さんはどんなかたが多いですか?」
館長「学生さんや近隣の小中学生の社会科見学として来ていただけるかたが多いです」 |