どこからがゴミか
ひとくちに「ゴミ」といっても、それは人によって捉え方が様々だろうと思う。
たまに遊びに来る母親によると、私の部屋はゴミ屋敷らしい。
これはあくまで「ゴミが散乱している部屋」というワケではなくて、母の目にはゴミとしか映らないようなガラクタで部屋が占拠されている、という意味だ。
人の目にはゴミに見えても、私にとっては宝の山。その人にとって価値があるならば、欠けた茶碗だってゴミではない。
そう考えると、ワイドショーをたまに賑わせているホンモノのゴミ屋敷の住人の気持ちも分かるような気がしてくるから不思議だ。
…いや、それだけはやっぱり分かりたくない。分かったら負けな気がする。もしも分かっても「分からない」と言うのが人間界のルールってものだろう。 |