道に落ちているゴミを拾う。訊いてみるとボランティアの方らしい。おつかれさまです。
朝になった。まちはまた騒がしくなる。
人々があわただしく駅に向かう一方で、あたりの掃除をする方も多く見かけるようになる。朝はまちの掃除の時間なのだ。
人間に例えると朝風呂に入る感じか。夜入らずに朝入るタイプなのかも。
そして店が動き出す
7時、8時、9時。節目の時間ごとに、閉じていたシャッターがガラガラと開く音が聞こえてくる。
お店が開いていくと、まちもようやく起きてきたような気になる。
スタンドそば「そば一茶」。そば屋さんは開店が早い。
いい加減おなかが空いたし、それに寒い。
朝早くから開いていたおそば屋さんで、あたたかいおそばでも食べることにした。
とろろそば、380円。あったかくて生きかえる。
ここの開店は朝6時45分らしい。
あたりでは一番早くに開く食べ物屋さんだ(24時間営業をのぞいて)。
ごはんを食べると元気が出てくるように感じる。
行ってらっしゃい。
仕事に行こう
信号待ちで学生が眠い目をこすっている。
朝8時。ふだんならぼくはまだまだ眠っているころだ。
交差点にも日が差し込み、だんだん暖かくなってきた。バスやトラック、道をとおる車もにぎやかになる。
ぼくもそろそろ仕事に行かなきゃ。
長い一日でした
ぼくはボーっとするのが好きなほうだ。何も考えずにただ時間を過ごしたい。
とはいえ、こんなに長い間、とくに何もしないという経験はもちろん初めて。座る場所もないし、寒いし、眠いし、大変だったけど、ふだん見たことのない景色を見ることができて、楽しかった。
ふつう、交差点にとどまる時間は長くても1分くらいだ。どんどん人が入れ替わるのをみていると、自分の時間だけがとまっているような、妙な気分になる。
そろそろ、向こう側に戻ることにします。