暑い日が続きますがいかがおすごしでしょうか。
うちは窓を開けられないのでエアコンつけっぱなしである。電気代がかさむ。体にもよろしくない。
かといって扇風機だけでは、日当たりのよさが災いし、とても熱気を散らせるものではない。
熱帯夜、エアコンを消して床につき、もうろうとする頭で考える。なんとか、安上がりに涼を得る装置はできないものか。
やがて茫洋としつつもある記憶がよみがえってきた。そうだ、テレビで見たあれを作ってみよう。
(乙幡 啓子)
2種の試み
「テレビで見たあれ」とは、こういうものだ。昔、何かニュースか情報番組かで紹介していたんだが、ある人が考えた冷房装置だ。
空き缶に水を満たし、何本かの柱を作る。次に窓を開け、下図のように間隔をおいて立てる。
缶タワーの間を風が吹き抜けると、缶の中の水の気化熱によってそれが冷気に変わり、安上がりに涼しさを得られます、との説明があった。細かいところは忘れたが、概要はそんなところだったと思う。
本当に冷気が得られるのか?だったらすごいじゃないか!クーラーなんて要らないよ!と子供心に感心した。それを今、実際に作ってやってみようと思うのだ。
「なるべくお金を使わない」を目標に、コンビニで缶を大量に入手。あとは水を入れてガムテープでつなげるだけでいい。これだけで冷風機が手に入るなんて!
ただ、これだけでは昔の記憶をなぞって終わり、ということになる。何かまた新しい提案ができないかと考え、100円ショップに行ってぞろっと買ってきたのがこれ。
これで「ポータブル冷風扇」を作れたら、と思ったのだ。水のチューブをめぐらせ、そこを風が通る、という条件なら、小型化してもいいだろうと。外出時にも、炎天下の熱風を冷気に変えるのだ!変えるのだ!
だが、水を注入する段になって、水力学(でいいのか?)のイロハも知らないため大変苦労することとなった。