行動でおかしな感じをアピール
新宿は変わった人に優しい街だ。タイガーマスクの覆面かぶった人が普通に新聞配達をしている。僕がスカートをはいたときだって誰にもなにも言われなかった。だからピエロが目立たないのかもしれない。
服装だけではなく、行動でもアピールする必要がある。
ピエロが人を楽しませるのを忘れて自分が楽しんでいたらどうだろう。バッティングセンターで。酔っぱらったカップルが寄ってくるかもしれない。
しかしあらためて写真をみて思う。
バット持ってるのがまずい。やすっぽいメタルバンドの裏ジャケみたいだ。目を合わせてはいけない。
うまいなー
服装で目立とうとしてはいけない。
その場のルールがあるのか
バッティングセンターに併設されているゲームセンターにものすごくゲームのうまい人がいた。
その人のまわりに人だかりができていた。人だかりのなかにピエロ。地味なうえにかわいそう。
目立つには場所に応じたアピール方法を考えなければならない。
いや、今回の特集は「目立つ」ではなく、「目立つのに地味に振る舞う」なのだが、第一段階の人が寄ってくるという状況が作れないでいる。
子供だ。ピエロが好きなのは子供だ。子供がいない夜に行動してもうまくいくはずがない。あした、昼に再度チャレンジしよう。
そう思ってこの日はそそくさと帰った。