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土曜ワイド工場
 
ペンギンに特化した水族館

巷では今、「皇帝ペンギン」という映画が上映されているらしい。見たい。が、もう映画館にはしばらく行ってない。娘がまだ奇声を発したりする年頃なので、連れて行けないのだ。

なので、水族館に本物のペンギンを見に行くことにした。映画のペンギンは見られないけど本物なら見られる。矛盾を感じなくもないが、まあいいか。

長崎にあるその名も「ペンギン水族館」に行って来ました。

(Text by T・斎藤

模型っぽい


長崎ペンギン水族館

川あり


ペンギン水族館は、ペンギンに特化した水族館だが、ペンギン以外の見どころもたくさんある。

まず、駐車場から水族館に入るまでの道のりが異様に長く(200メートル)、「自然体験ゾーン」という名前まで付いている。

川、池、田んぼなど里山の自然環境が再現されており、セミやカニ、カモなどいろいろな生物の観察ができる。

一緒に行った娘(1歳8ヶ月)はさっそく、さまざまなものに惹かれていた。
奇声上げたっていいぞ。

田んぼあり
変なのあり
お、なつかしい。ガマの穂。
成長過程のドングリ
カニもいる。近づくと穴に隠れる。
怪しい
子連れ率が異様に高い


ところどころに、ペンギンの看板がサブリミナル効果のように立っている。
自然体験ゾーンに夢中になり過ぎて目的を見失わないようにとの配慮だろう。
実際、ここまででざっと30分は経過。
これだけで満足して引き返してしまいそうな充実度だ。

ここは、地元では「休日に子供を遊ばせるスポット」としてよく利用されている。
ということで、子供の水族館への反応っぷりも、うちの娘の様子を交えながら見ていきたいと思う。


これが本体

ようやく水族館の入り口に辿り着く。
これより中に入ってペンギンとご対面といきたい。



巨大な水槽で泳ぐペンギン

こいつらたしか、鳥だよな…

中に入ると、いきなり巨大な水槽の中でペンギンが泳いでいる。あれ?ペンギンってこんな生き物だったっけ?と一瞬思うが、よく見るとこれは2階からの吹き抜けになっており、2階から見ると水中に潜っているカタチとなる。(この上に地上部分がある)

右下にさりげなく客に混じっているペンギンもいるが、これは模型だ。


ペンギンの模型

南半球のフィギュア


野生のペンギンは南半球にしかいない

説明によると、野生のペンギンは南半球にしかいないらしい。理由は、エサとなるプランクトンや小魚が南極から赤道に近づくほど少なくなるため、赤道越えをしようとするペンギンがいないから、だそうだ。

けして「暑いから」とか、そういう理由ではないところがイイ。



ところで、なぜ長崎?

ところで、長崎とペンギンがイメージ的に結び付かないというかたも多いのではないだろうか。
・ペンギン=南極=涼しい
・長崎=九州=暑い

が、実は
・ペンギンの飼育年数が世界最長
・飼育しているペンギンの種類が日本最多
・ペンギンの繁殖種類数が日本最多
と、数多くの記録を樹立しているペンギン王国なのである。(すべてペンギン水族館のおかげなわけだけど)


長崎沿岸の魚たちを閉じ込めた水槽

海鮮料理屋のとは一味違うラインナップ

ペンギン水族館と言ってもペンギンだけでなく、いろいろな魚がいる。

ライトアップされた青い水槽の中を巨大な魚たちが泳ぐ姿は、何時間見てても飽きない。
海鮮料理屋にある水槽とは明らかに魚のタイプが違う。


岩のように動かないやつもいる。岩かと思った。


ではここで、娘の反応を見てみると…。

水槽に迫っていく1才児

娘はすごい勢いで水槽に吸い寄せられていった。暴走したロボットのように制御が難しい。


水槽にぴたりとへばり付く

まぁ、なんでも喜ぶ子供に、これがウケないはずがない。

余談だが、知り合いの息子さんは小さい頃、水族館の池をしばらくじっと眺めていた後、突然
「変身!!」
と叫んで、池に飛び込み、係員に救助されたことがあるそうな。すごい過去だ。



 

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