室内での12時間10分、はじまる
すべての準備が整い、いよいよヒューマンカロリメーター内部へ。酸素と二酸化炭素の濃度を測定するため、内部は厳重に密閉(空気は毎分60リットルが自動で入れ替えられる)される。タッパーのように開閉されるドアが別世界への入り口っぽい。わくわく。
在室は18:50から翌日の8:00。その間の「日常生活」をここで行う。
今回の調査は睡眠時の代謝量の測定をメインにしているため室内の滞在時間は12時間10分だったが、以前は37時間(!)滞在しての測定も行っていたそうだ。
日常生活と同じように生活するため、朝と夕方は室内のランニングマシンやエアロバイクで運動してもらい(通勤や通学を想定)、夜には室内を清掃する時間もつくって測定したそう。
私の場合は何か行動をするたびに行動記録をつける以外、在室中は基本的に自由だった。ごろ寝して持ってきた本を読んだり、(完全に寝るのは決められた就寝時間までNG)備え付けのテレビを観たりできる。
カーテンを開けると外の研究室のにすぐつながっているわけだが、不思議とリラックスできた。 |