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ひらめきの月曜日
 
寝てる間のカロリー消費量を調べる 〜研究所にご一泊〜

実験中も鍵はかかっていないので、緊急時や異常時は自由に脱出可能

服も自宅持参の部屋着に着替えていきなりくつろぎモード。写真左が運動用エアロバイク(今回は使用せず)

室内での12時間10分、はじまる

すべての準備が整い、いよいよヒューマンカロリメーター内部へ。酸素と二酸化炭素の濃度を測定するため、内部は厳重に密閉(空気は毎分60リットルが自動で入れ替えられる)される。タッパーのように開閉されるドアが別世界への入り口っぽい。わくわく。

在室は18:50から翌日の8:00。その間の「日常生活」をここで行う。

今回の調査は睡眠時の代謝量の測定をメインにしているため室内の滞在時間は12時間10分だったが、以前は37時間(!)滞在しての測定も行っていたそうだ。

日常生活と同じように生活するため、朝と夕方は室内のランニングマシンやエアロバイクで運動してもらい(通勤や通学を想定)、夜には室内を清掃する時間もつくって測定したそう。

私の場合は何か行動をするたびに行動記録をつける以外、在室中は基本的に自由だった。ごろ寝して持ってきた本を読んだり、(完全に寝るのは決められた就寝時間までNG)備え付けのテレビを観たりできる。

カーテンを開けると外の研究室のにすぐつながっているわけだが、不思議とリラックスできた。

室内での説明のファイルにはテレビ番組表までついている
で、のんびりテレビで野球なぞ観てました
   
おおー。これが研究所ごはんか

こんなメニューです

晩ご飯も出ます

「日常生活」を行うということは、そう。ご飯が出るんです。

個室には、内部の空気が漏れないように物品のやりとりができる取り出し口が備え付けてあり、食事の出し入れはそこから行った。

2重構造で、2重になっている小窓の間に食事が置けるようになている。まず、外側から食事を入れて、隣の窓から「どうぞ」の合図をうけ、こちらの扉を開けて取り出す。

食べ終わった食器を返却するとき逆の手順。これで最低限しか空気が漏れないという仕組みだ。

プラスチックの容器がいかにも“実験参加中”という感じのこのご飯。味付けは美味しいんだけど、とにかく薄味。薄味好きの私としては美味しくちょうだいしました。

本来だとこれぐらいの味の薄さが理想なのだそうで、普段の自分の食事のしょっぱさを思ってやや恐ろしい気持ちに。

ご飯を食べたら顔を洗っていよいよ自宅気分
洗面台は食事をするデスクタイプのテーブルと兼用。ぱかっとフタを開けるとシンクが現れる。初めて見た

 

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