街を歩いているとたまに見かける献血車や献血ルーム。
ふだんならあまり気に留めずに通りすぎるところだけど、最近はニュースなどで献血の量が足りないという話も聞くし、たまには献血でもしてみることにしようと思った。
ついでに、献血ルームから先がどうなっているかについても見てみたい。
献血したぼくの血液は、どんなふうにして最終的な患者さんのもとに届くことになるんだろうか。
(text by 三土たつお)
まずは献血ルームを訪れる
自宅から一番近い献血施設を調べたところ、池袋駅の近くに「池袋いーすと」という献血ルームがあるらしい。地図で場所を確認して、さっそく行ってみた。
献血をするのは初めてなので、ちょっとどきどきしながら入り口のお兄さんに献血の心得などを聞いてみる。
エレベーターで8階へ上ると、降りた所がすぐ献血ルームの入り口になっていた。
問診票に回答しながらしばらく待つ
受付で献血申込書と問診票を受け取り、住所や名前、今日の体調やこれまでにかかった病気などについて答えていく。
熱が出ていたり、特定の病気にかかったことがある人の場合は、献血を見合わせることがあるらしい。
ちなみに受付の際は、本人確認のために身分を証明できるもの(保険証や免許証など)が必要とのこと。ペーパードライバーだけど、免許証を持っていてよかった。
献血ルームが混んでいる場合は、受付を済ませてから採血室へ移るまで少し時間が空く場合がある。そのあいだは、ルーム内に用意された飲み物やお菓子を食べて待っていてもいい。
ぼくはチョコレートをちょっと食べすぎました。
予備検査をして、いよいよ採血
自分の名前が呼ばれたら、奥の部屋でお医者さんの問診を受けた後、採血室でまずは予備的な検査をする。
ここでちょっとだけ採血して、血液型とか貧血の度合いなどを調べることになる。あまり貧血がひどいときには、この段階で献血を見合わせる場合もあるとのこと。
問題がなければ、実際に採血ベッドに移っての献血が始まる。
ところで、一口に献血といってもその量や種類には、
・全血献血の 200mL / 400mL ・成分献血
など、いろいろの方法があるらしい。
色々考えて、今回は成分献血(血小板)という方法を選ぶことにした。
成分献血というのは、血液の中の必要な成分だけを採取する方法で、赤血球などの回復しにくい成分を元に戻すため、体への負担が少ないとのこと。
採血中は、ベッドに備え付けのモニタでDVDなどが見られるようになっている。
ぼくは看護婦さんおすすめのダウンタウンのごっつええ感じのDVDを選び、採血が終わるまでの40分間ずっとゲラゲラ笑っていた。
献血は血液センターへ運ばれる
採血が終わり、話に聞く献血手帳というものを頂くことができた。名前や血液型、これまでの献血の記録などを書く欄が用意してある。
たったいま採り終わった血液は、この献血手帳にも書いてある 「東京都赤十字血液センター」というところに運ばれるらしい。
では、血液の後を追ってぼくもそこに行ってみることにする。