ついに徒歩となる
さらにもう少し車を進めてみると、ふたたび手製の標識があらわれた。これより先は山道となり私の車では無理があるので、ここで車を降り歩いて行くことにする。
軽い登山に行くような気持ちで歩み始めた矢先、 それはあまりにも突然姿をあらわした…!
↓
一瞬ドキッとするくらい、それは 「ぬっ」 と眼前にあらわれた。
なんだこの唐突な感じのビジュアルは。
唐突さ抜群
周囲は緑豊かな、みかん畑である。 ウグイスのさえずりなどが聞こえる。 心安らぐ、のどかな田舎の風景。
そこに、このすごい塔が立っている。
下から見上げると、天に向ってどこまでも伸びているように見える。宇宙まで行けるエレベーターのようだ。
最初「ぬっ」と突然あらわれたように感じたのは、私の視野が赤線より下にしかなかったから。引いて見ると上空にその姿が見えていた。
少し回ってみると、入り口のようなものをみつけた。 昔のSF映画の一場面のようだ。
金網越しに中を撮ってみた。 中は真っ暗なのでフラッシュを焚いて撮ってみると、こんな感じだった。ようわからん。
戦争時代の遺構
と、なんとなく楽しそうに書いてるが、実はけっこう不気味なものも感じていた。 というのも、この塔があまりにも巨大で、よくできているから。よくGPSなんかでも軍事用と民間用とは精度が全然違うという話を聞くが、戦争のための“本気の技術力”がこの塔からも感じられ、それがなんだか不気味にさえ感じられた。ちなみにこの塔は直径12メートル、高さ137メートル、大正11年に作られたものだそうだ。 100年近く前からずっとこの姿を維持しているなんて。。
これまで全く人の気配というものがなかったが、3つの塔の中心部付近に、人の気配のある施設があった。 車が停まっている。 看板には「佐世保海上保安部」と書いてある。
訪ねてみたらもしかしたら何かいいお話が聞けたかもしれないが、アポも取ってないし、なんとなく怒られそうな雰囲気がするのでやめた。来るなって書いてあるし。
ま、塔の醍醐味はもう充分満喫したのでこのへんで引き上げることにしよう。